2020年4月12日日曜日

第2章 節税1 節税はノーリスクで儲かる

前回のReview  「第1章 総論3 投資工学の神髄 節税・手数料・バランス

今回から、負けない投資工学の神髄のひとつである、節税について書きたいと思います。
節税に関する金融リテラシーを身につけていきましょう。

古今東西、金持ちは、高すぎる税金を払いたくないとして、財産を隠したり、所得を低くみせて、節税ないし脱税してきました。

このようなニュースを見て、「金持ちじゃない自分には、節税なんて関係ないや」なんて思ってませんか?

ちがうんです!

我々サラリーマンこそ、節税の効果はとてつもなく大きいのです!!





サラリーマンは、自営業者と違って、費用を計上しまくったり、売上を低く見せたりできず、ガラス張りの収支になっているから,金融リテラシーがないと,全く節税ができません。

一方,金融リテラシーがあって,節税に詳しいサラリーマンは,節税で確実に利益を確保しています。

なので、サラリーマンにとって、うまく投資するということは、節税の一大チャンスといえるのです。

投資における節税、それは、毎年納めている所得税、住民税が減額されることです。(なお,相続税については「第8章 相続」で扱います。)

当たり前ですが,消費税などは節税できません(笑)

節税できる行動をとることで、あなたの税金計算上の所得の額が小さくなります。

その結果、あなたの所得税、住民税が減額されるということです。

繰り返しになりますが,節税の最大のメリットポイントは、ノーリスクで確実にお金が儲かるというところです。

投資は、定期預金のような元本保証の金融商品でないかぎり、常に損するリスクがあります。

投資のリスクとは,投資のブレ幅のことを意味します。
つまり,当然,ハイリスク・ハイリターン,ローリスク・ローリターンとなります。
たとえば,ローンによってレバレッジがかかっている不動産投資はハイリスク・ハイリターンですし,元本保証のある銀行預金はローリスク・ローリターンの典型例です。


ところが、節税は例外です。
節税には損するリスクがありません。(なお,負けない投資工学では扱いませんが,脱税は,ばれたら罰金などのリスクがあります)

したがって、節税は,効果は大きくないかもしれませんが、確実な効果があります。

損しないことに重点を置く、負けない投資工学においてはとっても大切なものと言っても過言ではありません。

節税に関する第2章では,以下のようなことをとりあげていきたいと思っています。
これらは、節税のポイントをあげたものになります。

① 所得税の仕組み
② 確定拠出年金
③ NISA
④ 生命保険
etc...

税金の話は、ややこしいところもありますが、みなさんの将来のお金のため、ついてきてください。

Next 「第2章 節税2 所得税の基礎


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2020年4月6日月曜日

第1章 総論3 投資工学の神髄 節税・手数料・バランス

前回のReview 「第1章 総論2 目指す投資リターン

前回までに説明してきましたが、
これから説明していく負けない投資工学では、資産を減らさずに、着実に増やしていくこと,負けない投資をすることに焦点があてられています。

つまり、資産運用には2つのポイントがあるということです。

ひとつは、資産を確実に増やすということ、

もうひとつは、資産を減らさないということ。

また、当たり前のことですが、

収入 - 支出 = 余剰資金

であるのと同様に、

1年後の資産額 = 今の資産額×投資運用成績 + 新規投資額 です。



したがって、投資運用成績がマイナスにならない限りは、確実に資産額が上回るのです。

つまり、投資運用成績をマイナスにしないことが、負けない投資工学なのです。

総論として、負けない投資工学の神髄を説明したいと思います。

負けない投資工学の神髄は、以下の3つです。

1 節税こそが最大の投資

2 手数料の最小化

3  バランス




1 節税こそが最大の投資

節税は、節税額の分、確実に,100%,出費が減ります。
つまり、節税とは、節税額分の金券をもらえるのと同じなのです。
そして、節税は、株式投資等と違い、金額が確定しているのです。

節税とは、元本保証の投資といえます。

節税を最大限に利用することで、投資利回りが格段によくなるはずです。
特に、このサイトを読んでいるあなたは、ある程度の学力があって、いい会社にお勤めていたり、フリーランスとしてそこそこ成功したり,まずまずの給料を得ているはずでしょうから、累進課税制度のもとでは、節税のメリットは大きいはずです。

皆さまのように,節税に興味を持ち始めるのは,ある程度稼いでいる人だけなのです。
なぜなら,稼ぎがごくわずかな場合,そもそも税金なんてほとんど納めていないので,税金なんて気になりません。


2 手数料の最小化

たとえば、大手の証券会社と、ネット証券では、株式購入時の手数料が、数千円は違います。
100万が投資総額とすれば、年間手数料で1万円違えば、利回りが1%違うことになります。
手数料はとにかくケチりましょう。
また、見かけの投資利回りに騙されず、手数料を考慮した利回りを考えましょう。

よく銀行で、「利回り2,3%の投資信託などどうですか?」
とおすすめされますが、こういうのは、買うときに1%、毎年資産の1、2%とか、手数料を取られます。

すると、結局、利回り分を手数料にとられるだけで、投資の効果はすべて金融機関にしぼりとられてしまうのです。

利回りを考えるときは、かならず手数料を込めて計算しましょう。


3 バランス

投資の世界の格言ですが、ひとつの籠にすべての卵をのっけてはいけません。
ひとつにまとめると、急激にもうかる可能性も増えますが、急激に損する可能性もあがります。

よく、FXなどで、
「レバレッジを10倍にして、一気にもうけよう!」
なんて記載があります。

このブログを読んでくれている賢い皆様ならわかるでしょうが、レバレッジで、利益が10倍になる可能性があるのであれば、損失も10倍になるに決まっています。

負けない投資工学では、投資運用成績がマイナスにならないこと、つまり損しないのが大事なので、レバレッジをかけることはおすすめできません。

また、レバレッジをかけて、損失を出すと、元本がゼロになったりして、今後の投資がまったくできなくなったりしてしまいます

継続して長期で投資をすることが、負けない投資工学の中心です。

欲を出さずに、バランスよく投資しましょう。


なお,余談ですが,「誰でもできる,不動産投資で一発逆転!」とかいう本を書いている著者が本当に「誰でもできる」に当てはまりそうな大した経歴がない人であるのには訳があります。
大企業に勤めているエリートにとっては,破産的状態にあるなどと噂になると本業での評価につながるので,不動産投資で失敗するリスクは大きいものです。
一方,「誰でもできる」に当てはまりそうな人には,特に失敗するリスクがないので(不動産オーナーで失敗しても,破産や民事再生をすれば借金の問題はほぼありません),リスクを最大にとれるのです。
したがって,「その辺の人」ほど,不動産投資に成功する人の数が多いため,上述のような本を書く「誰でもできる」に当てはまりそうな成功した不動産投資家が多いのです(別に成功する確率が高いと言っているわけではないので,要注意)。


次回以降,負けない投資工学の各論の話をしていきたいと思います。

Next 「第2章 節税1 節税はノーリスクで儲かる


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2020年4月5日日曜日

第1章 総論2 目指す投資リターン

前回のReview 「第1章 総論1 金融リテラシーを身につけよう!」 

前回,負けない投資工学について、皆さんに金融リテラシーを身につけて欲しいなどと,えらそうなことを書きましたが、

ひょっとして,私のことを,「学者にありがちだけど、理論だけで実際は大したことないんじゃない?」って思ってませんか?

なので、これからあなたに負けない投資工学を教授する前に、私自身の投資リターンを開示しておきます。



投資期間   2006年~2019年の13年

投資原資   約1000万円(一度にではなく、徐々に投資して合計700万です)

投資結果   約1150万円 

年率に換算すると、4%くらいになるでしょうか。

ブログランキング上位にくるようなサイトの主張する「半年で4倍!!!」等というものではありません。

なんだ、大したことないな、とお思いでしょうか。

「ぶっちゃけ、この程度だったら、俺にもできるんじゃね?」 とお思いでしょうか。

そうなんです!

年4%くらいの投資成績を残すことなら、みなさんでも十分にできるのです!!

それゆえ、再現可能性があり、「工学」と言っているわけであります。

なお、これを投資せずに銀行の定期預金にいれているだけだと、昨今の低金利を考えると、1000万円を投資しても,1001万円にすら届かなかったでしょう。

みなさんのお金、銀行にいれているだけではもったいなくありませんか?

「投資ってコワイ」

「投資で損したくない」

という考えの投資初心者の方に、ぜひはじめの一歩を踏み出してもらうため、きちんとした金融リテラシーを身につけてもらうため,このブログを書いていきます。

だからブログのタイトルも「負けない」としました。

このサイトは、 財産を一気に大幅に増やすことではなく、少しずつ、でも着実に、増やすこと、損しないことを、目指す投資工学 の紹介です。

リスクを少なくして、着実に運用したい方は、次回以降もぜひ見てください。

短期にバクチ的に儲けたい方にとっては、このサイトは有意義ではないです、すみません。

最後に注意事項を。

※免責事項
本ブログの情報により発生ないし誘発された、いかなる損害についても、筆者は一切その責任を負いません。また、本ブログは、特定の金融商品を勧誘するものでも、
投資情報を提供するものでもありません。

当たり前ですが、「投資は自己責任」です。

みなさんも、負けない投資工学の知識を味方につけて、投資という大海原に、出ていきましょう。

次回から、負けない投資工学を教授していきたいと思います。

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2020年4月4日土曜日

第1章 総論1 金融リテラシーを身につけよう!

みなさん、こんにちは。
(夜の読んでくださっている方は,こんばんは)

このブログを読んでくださって、ありがとうございます。

まず初めに、私がこのブログ「東大卒の負けない投資工学」を書こうと思った理由を説明したいと思います。

その理由は,「一人でも多くの皆さんに金融リテラシー(金融に関する基本的能力)を身につけて欲しい」ということです。



たとえば,「そろそろ、投資でもやってみようかな」って思ったこと、ありませんか?

そこで、どういう投資がいいのか、ネットで調べようと「投資 ブログ」と検索すると、


「1年で資産が倍に!!!」
「あなたもFXお金が10倍に!!!」
「仮想通貨への投資で億り人になろう!!!!」
「不動産投資で誰でも年収数億円!」

のように、非常に胡散臭いサイトが、今でも投資・資産運用関連ブログランキングの上位にあったりします。

(もちろん、別にこのようなサイトのブロガーがみんな嘘つきというわけではありません。ただ、宝くじにあたる人、運がいい人等がこの世にいるのと同じです。)






このような胡散臭いサイトに騙されて大損する人、
やっぱり投資は胡散臭いから、投資なんてやめておこうと思う人など、
投資をすることに二の足を踏んでしまう人が出てくるのが目に浮かびます。

私は,せっかく投資をやろうと思った方がこのようになってほしくないと思いました。

金融リテラシーの無い初心者の方が、「投資をはじめようかな」って思った時に、
参考となるまともなサイトを用意すべく、このブログを作りました。

私は,みなさんに金融リテラシーを身につけて欲しいのです。

こんなえらそうなこと言ってる私ですが、私自信も、 あなたと同様、はじめは素人でした。

金融機関に高い手数料をとられて全然利益が出なかったとか、
株主優待につられて、業績の良くない会社の株を買って損したりとか、してました。

ただ、得意の勉強を活かし、すこしずつ投資の世界を勉強してみました。


簿記・会計、FP検定、税法、など、金融・投資に関することを勉強して体系的な知識を得て,またそれを実際の投資・資産運用にあてはめて実行したりして、徐々に金融リテラシーを身につけて,わかってきたことがあります。

それは、短期間で確実にぼろもうけするなんていうものは、投資には存在しない。
(もしそんなものがあるという人がいたら、その人は詐欺師です

また,すこしずつ資産を増やしていくこと、負けないでコツコツ増やしていくことが大事ということです。

また、ブログで多くの人に説明する以上、工学と同様に、再現可能性(他の人がやっても同様の結果がでること)が必要だと考えました。

つまり、このサイトで説明していく「投資工学」とは,特殊な知識・技能を有している人や、たまたまラッキーな人にだけできる投資ではなく、だれでもできる投資・資産運用ということです。

このような経験、知識から、

東大卒の負けない投資工学」を、私は提唱させていただこうと思います。

これから、あなた方に、まともな投資に関するアドバイスを無料で届けたいと思います。

次回以降も、ぜひお読みいただき,金融リテラシーを身につけてければ幸いです。 

※2020年加筆
このブログを始めてもうすぐ4年になろうというところです。
この投資工学ブログは,学問のようなもので,数年経過してもあてはまらない理屈はほとんどないと思っています。
もっとも,税制等,変更がなされているところもあるのも事実です。
よって,経営学の教科書が数年に一度,版を改訂するように,このブログの内容もすこしずつ改訂していこうと思っています。


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2018年9月30日日曜日

【目次1】 第1章~第3章

【目次1】 第1章~第3章

第1章から第3章までの目次です。
★がついているのは,特におすすめの記事です。




第1章 総論
第1章 総論1 金融リテラシーを身につけよう!
第1章 総論2 目指す投資リターン
第1章 総論3 投資工学の神髄 節税・手数料・バランス ★

第2章 節税
第2章 節税1 節税はノーリスクで儲かる
第2章 節税2 所得税の基礎
第2章 節税3-1 確定拠出年金は絶対お得! ★
第2章 節税3-2 確定拠出年金の掛け金はいくらがベスト?
第2章 節税3ー3 確定拠出年金の投資商品のベスト割合1
第2章 節税3ー4 確定拠出年金の投資商品のベスト割合2
第2章 節税3ー5 確定拠出年金の投資商品のベスト割合3
第2章 節税4-1 NISAは儲けても所得税なし
第2章 節税4ー2 つみたてNISAと現行NISAの比較
第2章 節税5-1 生命保険は積立式で年間8万円以下がお得! ★
第2章 節税5-2 生命レディに騙されず,ネット生保に入ろう!
第2章 節税6 個人年金保険は入るメリットなし
第2章 節税7 ふるさと納税で税制の歪みを利用しよう!

第3章 手数料
第3章 手数料1 インデックス運用の投資信託を買って手数料を抑えよう!
第3章 手数料2 ネット証券の利用で株式売買の手数料を20分の1に!
第3章 手数料3 まだATM手数料払っているバカいるの?
第3章 手数料4 みずほ銀行で国債買えば,振込手数料が無料になるって知ってた? ★


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2018年9月9日日曜日

第4章 投資各論4 外貨投資 この6通貨以外へは投資禁止

前回Review 「第4章 投資各論4 外貨投資 その2


さて,外貨投資シリーズも今回で3回目ですが,今回は具体的な外貨の説明をしたいと思います。

皆さんが外貨投資をするに際して,参考にしていただければ幸いです。




なお,外貨は外国の数ほどあるはずですが,外貨投資の対象となり得るのは,そう多くはありません。


なお,カブドットコム証券の外貨MMFでは,以下の6種類の通貨が対象とされています。


米国ドル
カナダドル
オーストラリアドル
ニュージーランドドル
トルコリラ
南アフリカランド

なぜか,ユーロと英国ポンドが入っていません。
この中で,最近よくおすすめされているのが,利率が高い南アフリカランドと,トルコリラです。


よく証券会社の営業マンとかが,

「銀行貯金しても利率は0.01%とかですが,外貨であれば,年4~5%もありますよ!!」

とか言って,みなさんに途上国の通貨を売りつけようとしてきますよね?

さて,利率の高い通貨に投資するのが,本当にお得なのでしょうか?
今日はこの点を考えてみましょう。

1 前提

投資の話に入る前に,世界でどの通貨がどのくらい流行っているのかを考えるため,世界の外貨準備を構成する通貨の比率を見てみましょう。

IMFの発表によると,2014年の外貨準備構成比率は,以下のとおりです。
1位   米国ドル        63.7%
2位   ユーロ         21.0%   
3位   英国ポンド        4.1%
4位   日本円          3.4%
5位   オーストラリアドル    2.1%
6位   カナダドル        2.0%
7位   中国元          1.1%
その他の通貨            2.5%

このランキングを見てもらえばわかりますが,トルコリラや南アフリカランドは入っていません。

外貨準備に使われていない通貨ということは,マイナーな通貨ということです。
はっきり言って,リスク管理の観点からして,この7通貨(日本円を除くと6通貨)以外への投資はあまりおすすめできません


2 利率が高い通貨ってお得?

証券会社の営業マンに言われるまでもなく,
利率がほぼゼロの日本円で運用するより,11%超えのトルコリラ(執筆時2018年5月時点)で運用する方が,お得な気がしませんか??

そんな気がしちゃう方は,要注意です。

相手の立場にたって,物事を考えてください。
もし,本当に日本円で運用するより,トルコリラで運用するほうが,実質的にも年10%以上お得なのであれば,トルコリラを持っている人が,日本円と交換してくれるでしょうか?

トルコリラを交換してくれる人(おそらくトルコ人)は,利息の計算もできないほどバカだということでしょうか??

そうではないですよね?

一般の方は知らない方が多いのですが,

「高利率の通貨は,通貨安になる」

というのが,金融の世界の常識なのです。


どういうことかというと,
たとえば,1トルコリラ=10円で,日本円が利率0%,トルコリラが年10%,だとすると,
1年後には,
100円を元手に,トルコリラを買った日本人は,11トルコリラを持つことになります。

一方で,日本円を買ったトルコ人は,利率が0%なので,1年後も100円しか持っていません。
そうすると,トルコリラを買った日本人はぼろ儲けですが,トルコ人は損したことになるのでしょうか??

そうではありません。

この場合,1年後の為替レートは,
100円 = 11トルコリラ
となるのです。

それを見越して,トルコ人は利息の付かない日本円を購入してくれるのです。

こんな当たり前のこと,相手の立場に立って考えることができず,

「利率が高い通貨は人気があるから,通貨高になる」

と勘違いしているひとがなんと多いことか,,,,

嘘だと思う方は,どうぞご自身で,この20年間とかの為替の推移を確かめてみてください。

利率の高いトルコリラや南アフリカランドは,日本円に対して,ずっと円高の方向へシフトし続けています。

もちろん,短期的には円安になったりもしますが,長期投資の観点からは,利率の高い通貨へ投資しても,全く無意味です。

むしろ,為替手数料の分,損することが多いのです。


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2018年7月8日日曜日

番外編 Bloggerで,Googleアドセンスを初期費用なしで始める方法

このブログのテーマである,負けない投資とは少し異なりますが,ブログの収益化について関心がある読者が多いようなので,番外編として,Bloggerを使って無料でGoogleアドセンスで収益をあげる方法について,説明したいと思います。


1 Googleアドセンスとは?

Googleアドセンスとは,Googleが提供する広告に関する業務委託サービスです。

あなたのブログに広告を載せる代わりに,その広告がクリックされたら,その広告費の一部があなたに支払われるというものです。

Googleアドセンスに似たサービスとして,アフィリエイトがありますが,

一般のアフィリエイトとGoogleアドセンスの一番大きな違いは,

一般のアフィリエイトでは,クリックがされても,最終的にその商品が購入されない限り,あなたには収益が発生しませんが,

Googleアドセンスでは,とにかくその広告がクリックされれば,あなたに報酬が支払われます



2 Googleアドセンスのメリット

Googleアドセンスのメリットは,なんといっても,表示される広告をGoogleが勝手に決めてくれるということです。

つまり,あなたはどの商品の広告を,どの記事に載せるかなんてことを考える必要はないのです。

私も,広告を気にせず,書きたい記事を書けるという点が気に行って,Googleアドセンスを活用しています。


3 Googleアドセンスでの収入

Googleアドセンスでの収入は,「1クリック数十円~数百円」となっています。

広告の種類によって,同じ1クリックでも,報酬は異なります。

金融や美容関係は,クリック単価が高いと言われておりますが,金融関係のブログをやっている私からすると,一概に金融関係だからクリック単価が高いとも言い切れない(ブロガーは広告を選べないので)のかな,と思っています。


4 Googleアドセンスの始め方

Googleアドセンスを始めるには,Googleに申請して,審査を通過する必要があります

審査と言っても,普通にブログをきちんと書いて,10記事以上をあげれば,通常審査は通過します。

一番の注意点は,現在,独自ドメインを保有していない限り,新規でGoogleアドセンスの審査を通過することができない,ということです。

つまり,ライブドアブログなどの無料ブログを利用している場合,Googleアドセンスの審査を通過できないのです!!!!

そして,通常,独自ドメインを取得するには,レンタルサーバー代など,所定の費用がかかります。


5 無料でGoogleアドセンスを始める方法

ただ,唯一,まったく初期費用をかけずに,無料で,Googleアドセンスを始める方法があります。

それは,Bloggerという,グーグルが提供するブログサービスを利用することです。

何を隠そう,この「東大卒の負けない投資工学」も,Bloggerを利用しております。

というのも,もちろん,ブログで金儲けするためにアドセンスを始めるのであれば,

WordPressを利用して,レンタルサーバーで独自ドメインを取得するのが一番ですが,あくまで,「自身の知識,考え方を世の中に発信したい」のであって,「収益はおまけ」と考えている私のような人にとっては,

とりあえず無料で使えるBloggerを使ってみるのが,いいかと思っています。

ひとまず,Bloggerでブログデビュー,Googleアドセンスデビューしましょう!!!


2018年7月2日月曜日

誌上FP相談 CASE5 相続を考え出した池袋さんの相談 節税1 暦年贈与

前回のReview 「誌上FP相談 CASE5 相続を考え出した池袋さんの相談2

今回も引き続き,相続に関する相談です。

CASE5 相続を考え出した池袋さんの場合2

今現在70歳で,仕事は引退済み。同い年の奥さんと結婚していて,お子さんはいないという,池袋さん。

池袋さんには,年に数回交流のあるお兄さんと,全く交流のない妹さんがいます。

現時点での財産は,約1億円。

可能な範囲で節税したいとのこと。

今回から,節税について説明します。



節税方法その1  暦年贈与

暦年贈与(れきねんぞうよ)とは,暦年(1月から12月の1年間)ごとに設定されている非課税枠を利用する贈与のことをいいます。

贈与税の非課税枠は,1年間で110万円です。

また,この非課税枠は,もらう人ごとで110万円です。

つまり池袋さんは,毎年,奥さんへ110万円,お兄さんに110万円,甥っ子に110万円というように,贈与する相手の人数×110万円ずつ,無課税で財産を減らすことができます。

一点,大きな注意があります。

死亡前3年間に相続人,受遺者(=遺言で財産をもらう人,たとえば甥っ子とか)へ贈与した金額については,みなし相続財産として,相続財産の計算額に含まれます

たとえば,池袋さんが5年間分,550万円奥さんへ毎年贈与して,2000万円を残して死亡した場合,

330万円分については,みなし相続財産として,相続税の計算額に含まれますので,

2330万円が相続財産として,課税の対象になります。


暦年贈与が特に効力を発生するのは,孫,ひ孫などへの贈与です。

本来孫へ相続させるには,親から子,子から孫,というように,2回相続税の対象となりますが,

暦年贈与を使って,一気に孫へ贈与すると,まったく相続税・贈与税の対象にならないのです(孫に相続させない場合)。


暦年贈与のポイントとしては,1年間で110万円までしか非課税で贈与できない点と,

死亡前3年間の贈与は相続税の対象とされてしまう点です。

元気なうちから計画的に,暦年贈与を利用して,相続財産を減らしていきましょう。


2018年6月25日月曜日

誌上FP相談 CASE5 相続を考え出した池袋さんの相談2

前回のRevew 「誌上FP相談 CASE5 相続を考え出した池袋さんの相談


今回も引き続き,相続に関する相談です。

CASE5 相続を考え出した池袋さんの場合2


今現在70歳で,仕事は引退済み。同い年の奥さんと結婚していて,お子さんはいないという,池袋さん。

池袋さんには,年に数回交流のあるお兄さんと,全く交流のない妹さんがいます。

現時点での財産は,約1億円。

可能な範囲で節税したいとのこと。



相続税は,基礎控除を超えた分についてのみかかります

基礎控除の金額は, 3000万円 + 600万円×法定相続人の数 です。

池袋さんの場合,法定相続人は3人(奥さん,お兄さん,妹)ですので,4800万円が基礎控除額となります。

つまり,遺産総額が1億円の場合,5200万円の部分についてのみ,相続税がかかることになります。

相続税の税率は,以下のとおりです(国税庁HPより引用)

法定相続分に応ずる取得金額 税率   控除額
1,000万円以下      10%         -
3,000万円以下      15%         50万円
5,000万円以下      20%         200万円
1億円以下          30%         700万円
2億円以下          40%  1,700万円
3億円以下          45%   2,700万円
6億円以下          50%     4,200万円
6億円超          55%     7,200万円

池袋さんの場合,5200万円に税金がかかるので,

5200万円×30% ー 700万円 = 860万円 だ!

と考える方が多いのですが,間違いです。


各相続人に法定相続分で割り付けて,それぞれの税額を計算して,それを合計します。

奥さんの相続分は4分の3ですので,

3900万円×20% - 200万円 = 580万円

ご兄弟の像続分はそれぞれ8分の1ですので,

650万円×10% = 65万円


合計710万円が,池袋さんの相続にかかる相続税の総額になります。


この710万円を,それぞれの相続人がもらった遺産の額に比例して,割り付けることになります。

たとえば,奥さんが4分の3,お兄さんが4分の1を相続したときは,奥さんが532.5万円,お兄さんが177.5万円,の相続税を支払います。

この場合,相続しなかった妹さんは,相続税を払う必要はありません。


少し話が長くなったので,節税については,次回ということで。



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2018年6月10日日曜日

誌上FP相談 CASE5 相続を考え出した池袋さんの相談

前回のReview 「誌上FP相談 CASE4 保険貧乏市ヶ谷さんの相談


今回は,相続について考え出した,老夫婦のお話です。


人はいつか必ず死にます。


すなわち,相続が発生する可能性は100%です。


つまり,誰もが相続対策をしなければならない可能性があります。






CASE5 相続を考え出した池袋さんの場合


今現在70歳で,仕事は引退済み。同い年の奥さんと結婚していて,お子さんはいないという,池袋さん。


池袋さんには兄弟がいて,年に数回交流のあるお兄さんと,全く交流のない妹さんがいます。


池袋さんとしては,財産の大半は奥さんに残したいが,池袋さんが両親から受け継いだ実家(土地と建物)については,奥さんの死亡後,お兄さん家族に残したいとのこと。


ただ,交流の無い妹さんには,財産は残さないつもりとのこと。


現時点での財産は,預貯金が5000万円と,ご両親から引き継いだ家(土地と建物)程度。



まず,池袋さんが遺言を残さないで亡くなった場合,どうなるのかというと,


奥さんが財産の4分の3を相続,お兄さんと妹さんがそれぞれ8分の1を相続,ということになります。


そう,びっくりされる方が多いのですが,結婚していても,お子さん(お孫さんでも)がいない場合,財産の一部が,血族(親が存命であれば親,両親が他界していれば兄弟)に相続されるのが,民法上の決まりです。



なので,池袋さんのように,妹さんに残さないようにするには,遺言を書かなくてはなりません。


なお,兄弟には遺留分(遺言によっても侵害できない相続財産の一部をもらえる権利)はないので,妹さんに財産を全く残さない遺言を書いても,全く問題になりません。


池袋さんには,さっそく遺言を書くようにおすすめしました。



ただひとつ問題があって,相続では,財産を相続人の死亡後にさらに財産を譲り受ける人を指定すること(専門用語で「跡継ぎ遺贈」といいいます)はできません。


つまり,奥さんが死ぬまでは奥さんにあげ,奥さん死亡後は,お兄さんに実家を残す,ということは,遺言ではできません。


奥さんに実家を残した場合,奥さんの死亡後は,奥さんのご兄弟に財産がすべて行ってしまうのです。


これを防ぐためには,信託という制度を用いる必要があります。


信託を使うと,形式上信託会社へ所有権を移転させて,居住権を奥さんが存命中は奥さんにあげ,奥さんが死亡後,信託会社からお兄さんへ所有権を移転させることが可能です。


遺言や信託は,かなり専門的な計算・配慮が必要なので,必ず,FP,弁護士,税理士,信託会社へ相談して,遺言を書いて,信託を設定しましょう。


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2018年6月3日日曜日

誌上FP相談 CASE4 保険貧乏市ヶ谷さんの相談

前回のReview 「誌上FP相談 CASE3 独身貴族青山さんの相談


さて,今回の相談は,日本のサラリーマンには意外に多いと思われる保険貧乏さんについてです。



CASE4 保険貧乏市ヶ谷さんの場合


結婚していて,子どもも1人(1歳)いる市ヶ谷さん。


中堅メーカーに10年お勤めで,32歳。


奥さんは育児休暇から復帰したばかり。


毎月の手取りは,夫23万円,妻19万円。



手取りが42万円もあるのに,なかなか貯金ができず,夢のマイホームを買うための頭金や,かわいい子どもの教育費がたまらないのが悩みとのこと。



月々の支出を見せていただいたら,貯金ができない原因がわかりました。



貯金できない原因,それは保険の入りすぎです。



生命保険は,夫が月2万円の日系大手生保の定期保険特約付終身保険に加入。

妻は,外資系生保の保険に入っており,中身はよくわかってないけど,月2万円の保険料。

さらに夫は,かけすてのがん保険にも月2000円支払っています。


夫婦合計で,毎月4万2000円も保険料を払っている計算になります。


すなわち,手取り収入の1割もの大金を,保険に突っ込んでいる計算になります。



そりゃー,貯金できないですよ。。。


貯金の目安・目標は,手取りの少なくとも10%は超えたい,20%できたら理想的,という感じです。


しかし,市ヶ谷さんの場合,手取りの10%以上も保険に加入しているので,貯金に回す余裕が全くないのです。


確かに,夫婦共働きであるため,月42万円もの手取収入があるのに,なかなか貯金できないのです。

私は,以下のアドバイスをさせていただきました。


1 生命保険は,かけすてが一番

生命保険とは,残された家族の生活保障です。

「保険で貯蓄」なんてのは嘘っぱちです。

保険で貯蓄なんかしても,保険会社に手数料分さっぴかれるだけです。

かけすての安い保険に入って,浮いた保険料で,毎月積立貯金しましょう。

たとえば,ネット生保であれば,死亡時の保険金が2000万円の掛け捨て保険は,月々の保険料は約2000円です(30代前半の場合)。

つまり,市ヶ谷夫妻の場合,月4万5000円も払っていた保険料が,月4000円に,つまり10分の1になるのです。


余った4万円を,毎月貯金等に回しましょう。




2 がん保険は不要


「日本人の2人に1人はがんになる」

というセールスマンのキャッチコピーに騙されて,がん保険に入ってしまう方が続出しています。


しかし,がんにかかるのはたいていが高齢者です。


男性の場合,60歳までにがんにかかる確率は,約6%程度です。


つまり,若い人にはがん保険は不要なのです。


しかも,がんにかかったとしても,日本には健康保険制度があるため,月々かかる金額は決まっていますので,がん保険にはいっていないと困るということはほとんどありません。


月2000円,年2万4000円もがん保険に払うくらいなら,貯金しておきましょう。





結論

保険料は,月1万円以下(独身なら5000円以下)にしましょう。

浮いたお金で,貯金しましょう。


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2018年5月23日水曜日

コラム FP資格7 FPは何でも知ってるの?

前回のReview 「コラム FP資格6 FP資格で夢の独立?



「FPに相談しよう」と思っている方は,どのFPに聞いていいのか,で悩んでいるかもしれません。

FPであれば,どのFPでも,どの分野についても知っているのでしょうか?


FPには,分野というのはどのようなものがあるのでしょうか?


そんなわけで,今回は,FPにも色々なタイプについて,説明します。


FPの試験科目は,以下の6分野に分かれております。



1 金融資産

2 不動産

3 ライフプランニング

4 リスクと保険

5 タックスプランニング

6 相続・事業承継



FP技能士,CFPの試験では,全ての科目が出題されるので,資格を持っているFPは一応,一通り6分野について勉強はしてあります。


この点は,選択科目が多く,人によって勉強した科目がバラバラの税理士試験とは異なります。


なので,資格を持っているFPであれば,6分野について最低限度の知識はあります。



ただ,どんなFPに対して,どんな分野のアドバイスでも求めていい,というわけではありません。


FPは,FP資格だけでは食べていけないのが通常であることは前回説明しましたが,大抵のFPには専門分野(というか本職との表現が近い)があります。



たとえば,FPに多い業種の方として,生命保険会社や証券会社の営業職員がいます。


生命保険会社のFPであれば,当然「リスクと保険」の分野に詳しいですし,

一方で証券会社の営業職員と違って,「金融資産」の分野には詳しくありません


不動産会社に属するFPであれば,当然「不動産」の分野に詳しいですが,不動産に関係のない「相続と事業承継」の分野には詳しくないです。


いかに試験問題を勉強していても,実務に精通しているか否かは別問題です。


実務経験がないと,実務の運用をよく知らないので,適格なアドバイスができません。


たとえば,生命保険会社の商品にどのようなものがあるのかわからないと,必要な補償額と保険料の関係など,具体的なアドバイスができないのです。


FPも医者や税理士と一緒で,専門分野があります。


FPへ相談したい方は,専門分野を確認して,自分が相談したい分野に詳しいFPに相談しましょう!!


FPになりたい方は,今やっている仕事がどの分野に近いか判断して,その専門分野を磨いていきましょう。




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2018年5月13日日曜日

第8章 相続6 遺留分

前回のReview 「第8章 相続5 相続不動産の評価方法


さて,今回は「遺留分」についてです。


以前の回で,「必ず遺言を残しましょう」とお教えしましたが,


遺言を適当に書くだけで完全に「争続」を防げるわけではありません。





世の中には,(というか民法には),遺留分というものがあります。


遺留分とは,相続人が最低限度得られる相続財産への権利,


遺言によっても侵害することができない権利,


です。


すなわち,「全財産を愛人のA子へあげる」との遺言を残されてしまうと,残された奥さんがとてもかわいそうなので,奥さんにも最低限の保証をあげる,ということです。


遺留分の権利者は,兄弟姉妹以外の法定相続人です。


つまり,兄弟姉妹には,遺言で「兄には1円もあげない」という遺言を書けば,遺産を残さないことが可能です。


一方で,「妻には1円もあげない」という遺言を書いても,奥さんが遺留分を権利行使すれば,奥さんには一定の財産が与えられることになります。



遺言を書く際には,必ず遺留分について考えて書きましょう。


「争続」を防ぐことが第一という,負けない投資工学の観点からすれば,


遺留分を権利行使されるような遺言を書かないのがベターです。


遺留分は相続財産に対する割合で決まります。


法定相続分の2分の1が遺留分になります


つまり,法定相続分が2分の1の配偶者の場合,遺留分は4分の1となります。


配偶者と2人の子どもが相続分の場合,それぞれの子どもは法定相続分が4分の1,つまり遺留分は8分の1になります。


ただ,遺留分は,遺留分権利者が,遺留分を行使しない限り,問題となりません。


つまり,あらかじめ他の相続人は相続財産がいらないと明言しているような場合であれば,遺留分を侵害するような遺言を書いてもかまわないわけです。


遺留分を侵害するような遺言は作らないのがベターですが,必ずしも侵害しないような遺言を書いていけないわけではありません。


FPや税理士,弁護士といった専門家と入念に打ち合わせて,よりよい遺言を作成しましょう。



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2018年5月7日月曜日

誌上FP相談 CASE3 独身貴族青山さんの相談

前回のReview 「誌上FP相談 CASE2 新婚四ツ谷夫婦の相談3


さて,今回の相談者は独身貴族さんです。


CASE3 独身貴族青山さんの場合


独身貴族の青山さん。

大手損害保険会社に20年お勤めで,42歳。

気がるな独身生活が楽しく,結婚の意思はないとのこと。

全国転勤なので,家は購入せず,賃貸暮らしをしてきた。

現在の年収は1100万円もある高級取りなのに,この20年でためた貯金はわずか400万円。


特に株式投資などはやっていない。


社会人3年目に,生保レディの営業を受けたのをきっかけに,生命保険(終身保険。保険料月2万円)。


一人なので,老後資金を用意しなきゃいけない,何か金融商品に投資しなくては,と意識しだして,不安になって相談にやってきました。






相談内容


1 貯金がなかなかできないがどうしたら良いか


2 一人暮らしがずっと続くことになるが,家は購入した方が良いか


3 老後資金をためるために,何の投資を始めればいいいのか


順番に相談に回答していきましょう。


1 貯金がなかなかできないがどうしたら良いか 

年収が1000万を超え,一人暮らしにも関わらず,貯金が400万しかないのは,明らかに貯金不足です。


新社会人三田くんの相談でも言いましたが,天引き貯金をしましょう。


青山さんの収入(手取りが月約50万円)からしたら,毎月10万円は天引き貯金できるはずです。


すぐに銀行に行って,毎月給与口座から自動的に10万円定期預金に振り替える設定を行いましょう


2 一人暮らしがずっと続くことになるが,家は購入した方が良いか


全国転勤の多かった青山さんでしたが,

さすがに就職から20年以上たってきたので,転居を伴う異動は今後はなさそうとのことです。


テレビで独居老人の特集を見て,「大家がは老人に家を貸したがらない」ということを知って,不安に思ったこともあり,ワンルームマンションを購入しようか迷っているとのことです。




結論から言いますが,現状でマンションを購入することはおすすめできません。


まず頭金用の資金が不足していますし,なけなしの400万円を使ってしまうと,もしもの出費に耐えられず,家計に余裕がなくなってしまいます。


老後に家を借りられなくなる不安はわかりますが,少なくとも5年間でたくさん貯金して頭金を用意できてから,マンション購入は検討しましょう。


なお,今現在でも首都圏では空きアパートが多くなってきていますし,今後もその流れが続くでしょうから,将来は大家さんも「独居老人に家を貸したくない」なんて言えなくなってくると思います



3 老後資金をためるために,何の投資を始めればいいいのか


まず,生命保険は,せっかくこれまで積み立ててきたので,解約せずに,保険料を支払いつづけましょう。

私は,独身者であれば月5000円以上の生命保険は不要だといつもアドバイスしてますが,年収の多い青山さんであれば,支払い余力があるので生命保険に入ったままでも,問題ありません

また,今解約すると,払いこんだ保険料の6割程度の返戻金しかもらえないので,損してしまいますので。


高年収の青山さんであれば,厚生年金も将来月18万円程度もらえそうですし,退職金も2000万円程度もらえそうとのこと。


つまり,質素な暮らしができるのなら,過度に老後資金を気にする必要はありません。


ただ,青山さんはこれまで年平均20万円程度しか貯金できていないことを考えると,豪華な暮らしをしていると言え,現役のときと同じ感覚で老後も生活すると,すぐに預金が底をついてしまいます。


天引き貯金のためにも,老後の生活の安定のためにも,毎月の出費を抑えましょう。

老後の心配をして投資を始めるのは,それからでも遅くありません。


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2018年4月29日日曜日

誌上FP相談 CASE2 新婚四ツ谷夫婦の相談3

前回のReview 「誌上FP相談 CASE2 新婚四ツ谷夫婦の相談2

さて,新婚夫婦のFP相談も,今日で三回目,最終回です。

夫婦の状況

年齢はご主人が31歳,奥さんが30歳。


ご主人はメーカー,奥さんはアパレル関係の会社の正社員。


年収(税込)は,ご主人が400万円,奥さんが300万円。


将来子どもは1人か2人くらい欲しいと思っているとのこと。


車は中古の日本車を所有している。





相談内容

1 子どもができたら,奥さんは子どもが小さいうちは子育てに専念するため,退職したいとの意向だが,それでもやっていけるのか


2 マンションを買おうと思っているが,いくらくらいまでならローン組んでいいのか


3 収入のうち,いくらをどのような投資に回せばいいのか


4 各種保険に入った方がいいのか




前回までに,相談内容の1から3について回答したので,今回は4について回答します。


4 各種保険に入った方がいいのか


4-1 生命保険


結婚すると,生命保険に入ろうか,という検討をする方が多いと思います。


確かに,自分が死んだ後,残された家族が露頭に迷うなんてことはあってはならないでしょう。


ただ,あまりよく考えず,生命保険会社のセールスマン,セールスレディの言うままに生命保険に入ってしまうと,過剰な保険料を支払う結果になること間違いありません。


まずは,事情ごとに,いくらくらい残す必要があるかを考えてみましょう。


A 子どもの有無

子どものいない家庭では,奥さんが専業主婦でない限り,生命保険は不要でしょう。

なので,四ツ谷夫妻の場合,とりあえず子どもが生まれてから,入るようにしましょう。

配偶者が専業主婦の場合,旦那が会社員で厚生年金に入っているのか,自営業で国民年金に入っているのかで,必要額が変わってきます。

厚生年金に加入している方が死亡した場合,遺族厚生年金がもらえるので,遺族の生活は問題ないと言っても過言ではありません。

一方,国民年金の場合,そもそも子どもがいない配偶者には,遺族基礎年金が出ないので,生活費が全く入ってこなくなってしまうのです。


B 配偶者が専業主婦か

繰り返しとなりますが,やはり専業主婦でないなら,原則生命保険は不要かと思います。

先の相談で,奥さんに仕事を辞めさせてはならない,と説明しましたが,生命保険料の節約の点からも,仕事を辞めさせてはならないのです。

C 住宅ローンを組んでいるか

住宅ローンを組んでいる場合,団体信用保険と言って,死亡した場合には残りの住宅ローンを払わなくてOKになる保険に入らされるのが通常です。

つまり万が一のとき,ローン残金を支払わずに家が手に入ることになるので,ローン残高分の生命保険に入っている状態と同じ効果があります。

先の相談で,家を買うことについてアドバイスしましたが,家を購入した後は,生命保険の保険金額を低くすることで保険料を節約することをおすすめします。



4-2 損害保険

四ツ谷夫妻は車を持っているとのことですが,自動車の任意保険には,必ず入りましょう

自賠責保険は,人をケガ・死亡させてしまったときに保険金がおりますが,自賠責だけでは金額が不十分なことが多いです。

さらに,物損に対する賠償については,自賠責ではカバーされないので,ベンツにぶつけてしまったときなど,自賠責しか入ってないと,大変なことになります



4-3 医療保険

家庭の状況にかぎらず,医療保険やがん保険は基本的に不要です。

日本は国民皆保険で,健康保険で一定の高額を超えた金額については,すべてカバーされます。

なので,任意の医療保険が必要不可欠というケースは,まずありません。

医療保険に入るくらいなら,保険料と同じ金額を毎月貯金した方がお得です。

三回にわたった四ツ谷夫妻の相談もこれで終了です。

いろいろ大事なアドバイスをしましたが,やはり一番大事なのは,夫婦共働きを続けることかと思います。


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2018年4月21日土曜日

誌上FP相談 CASE2 新婚四ツ谷夫婦の相談2

前回のReview 「誌上FP相談 CASE2 新婚四ツ谷夫婦の相談1


前回に引き続き,新婚の四ツ谷さん夫婦の相談にお答えします。

夫婦の状況

年齢はご主人が31歳,奥さんが30歳。

ご主人はメーカー,奥さんはアパレル関係の会社の正社員。

年収(税込)は,ご主人が400万円,奥さんが300万円。

将来子どもは1人か2人くらい欲しいと思っているとのこと





相談内容

1 子どもができたら,奥さんは子どもが小さいうちは子育てに専念するため,退職したいとの意向だが,それでもやっていけるのか

2 マンションを買おうと思っているが,いくらくらいまでならローン組んでいいのか

3 収入のうち,いくらをどのような投資に回せばいいのか

4 各種保険に入った方がいいのか


前回,相談内容の1と2について回答したので,今回は3について回答します。

3 収入のうち,いくらをどのような投資に回せばいいのか

まず,投資を始める前に,急な出費のための保険として,

約3か月~半年分の生活費を普通預金か定期預金に入れておく必要があります。

四ツ谷さん夫婦の通常の月々の生活費が約25万円ということであれば,約100万円を,預金に回しましょう。

この100万円以外を,投資対象の資金とします。

FPの世界ではよく知られていることですが,

平均年収のある夫婦共働きの家庭が,手取り収入の15%を常に投資・貯金に回していれば,誰だってお金持ちになれるのです。

これを目途に,投資資金を考えていきましょう。


四ツ谷さん夫妻の場合,手取りだと,夫が年320万円,妻が年250万円程度です。

この15%だと,570万×15%= 85万5000円 が,年間の投資資金目標になります。

ボーナスのない方であれば,毎月7万円程度,

ボーナスが年2回のかたであれば,毎月5万5000円程度,ボーナス月に10万円程度,

を投資資金に回しましょう。


ただ,この手取り15%投資,結構きついです。

独身や子どものいない家庭でしたら,可能ですが,

親の介護費用や子どもの教育費用がかかる家庭だと,手取りの15%を貯蓄するのは,困難です。

したがって,新婚の四ツ谷さん夫妻の場合,子どものいない今が貯め時ですから,現状は手取り20%,年間114万円の貯蓄を目標にしましょう

そして,その114万円のうち,30代の四ツ谷さん夫婦の場合

30%は,元本保証のある金融商品(定期預金か個人向け国債)

70%は,投資信託や株式で積極的な運用をしましょう。

巷でよく言われていますが,

20代なら,20%を元本保証商品に,

50代なら,50%を元本保証商品に,

投資するのが,いいと言われています。


なぜなら,

若い間は,投資で失敗しても賃金収入でたくさん稼げるので,リスクを大きく取ってかまいませんが,

退職者のように,賃金収入が無い人と,リスクを大きくとってはいけないからです。

まだ30代の四ツ谷さん夫妻であれば,積極的にリスクをとっていきましょう。

なお,積極的な運用に回す資金は,NISAiDeCo(確定拠出年金)のような節税メリットがあるものから投資していきましょう。


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2018年4月14日土曜日

誌上FP相談 CASE2 新婚四ツ谷夫婦の相談1

前回のReview 「誌上FP相談 CASE1 新社会人三田くんの相談


今回の相談は,若手新婚夫婦からのご相談です。

CASE2  新婚四ツ谷夫婦の場合




おめでたい新婚さんカップルの四ツ谷さん夫妻。

年齢はご主人が31歳,奥さんが30歳。

ご主人はメーカー,奥さんはアパレル関係の会社の正社員。

年収(税込)は,ご主人が400万円,奥さんが300万円。


将来子どもは1人か2人くらい欲しいと思っているとのこと


相談内容

1 子どもができたら,奥さんは子どもが小さいうちは子育てに専念するため,退職したいとの意向だが,それでもやっていけるのか


2 マンションを買おうと思っているが,いくらくらいまでならローン組んでいいのか


3 収入のうち,いくらをどのような投資に回せばいいのか


4 各種保険に入った方がいいのか



以下,順番に,説明していきましょう。


1 奥さんお仕事について


結論から言いますが,

「子どもができても,奥さんは絶対に仕事を辞めてはいけません」


確かに,認可保育園に子どもを思う通りに入れられないので,認可外保育園に入れると,奥さんの収入と同じくらい出費かかってて,仕事するメリットがないとも思えます。

また,保育園の時間外にシッターなど頼むと,むしろ赤字なんじゃないか,という気すらしてくるかもしれません。


しかし,新卒一括採用が基本の日本社会では,一度退職して仕事にブランクがあると,正社員への復帰は極めて困難です。


また,産休・育休についてですが,健康保険制度もあり,育休期間中,仕事しないのにお金がもらえるのです。


もちろん,育休とってから職場復帰すると,気まずかったり,子どもの体調変化(子どもはすぐに熱出しますしね,,,)で,早退を繰り返したりして,周りに迷惑かけるのではないか,と気に病むかもしれません。


しかし,そのような心労を加味したとしても,一度正社員を辞めるか辞めないかで,生涯年収が大きく異なってきます。


内閣府の調査で,正社員と非正規社員では時給換算で時給が倍の違いがあるとされてます。


サラリーマンの生涯年収が約2億円だとすると,

ずっと正社員でいるか,出産を機に一度退職して非正規雇用になるかで,約8000万円ほど生涯年収が違ってくることになります。


つまり,2つマンション買えるか買えないかくらいの差があるのです。


なので,どんなことがあっても,絶対に奥さんは会社を辞めてはいけません。


もちろん,旦那さんが年収1000万円超えの超大企業に勤めているなどのケースであれば,話は別かもしれませんが,四ツ谷さんのように31歳で年収400万円程度の会社勤めでは,奥さんの退職はNGです。


2 組んでよい住宅ローン金額について

一般的には,

住宅ローンの金額は年収(税込)の5倍以内にしなくてはならない

と言われています。


四ツ谷夫妻は,夫婦合計で年収(税込)が700万円なので,3500万円までなら,ローンを組んでいいかと思います。


もっとも,住宅については,頭金は必ず2割以上用意しましょう。


最近は低金利ということもあり,頭金が1割なくてもマンションを買ってしまう方が続出してますが,これには問題があります。


頭金の意義は,第一には,ローン金額,ローン弁済金額の縮小です。


この意義のみからすれば,低金利であれば,頭金は少なくてもいいのです。


しかし,頭金にはもう一つ意義があります。


もう一つの意義は,「頭金とは,これまでに頭金相当の金額を貯金できた証」という点です。


つまり,2割の頭金すらためられないような人は,近い将来に資金がショートしてしまうリスクが高い人,ということです。


しっかり,購入価格の2割の頭金を用意して,年収の5倍以内のローンを組みましょう


四ツ谷さんの場合,


頭金の貯金が900万あれば,3500万円のローンを組むことができ,4400万円のマンションを購入することが,できるという計算になります。


もっとも,これは上限であって,若干返済に困る可能性が出てきます。

なぜなら,子どもの出産・育児によって奥さんの収入が減少しますので,ローンの返済に困る可能性があるからです。

よって,年収は少し低めの600万円くらいで計算すべきです。


したがいまして,FPの私からのアドバイスとしては,


頭金が今現在500万円ということですから,まずこれを800万円にまで増やします。

その後,その頭金を使って,3800万円以下のマンションを購入することを,おすすめします。

残りのご相談については,次回ご回答いたします。


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