2020年4月6日月曜日

第1章 総論3 投資工学の神髄 節税・手数料・バランス

前回のReview 「第1章 総論2 目指す投資リターン

前回までに説明してきましたが、
これから説明していく負けない投資工学では、資産を減らさずに、着実に増やしていくこと,負けない投資をすることに焦点があてられています。

つまり、資産運用には2つのポイントがあるということです。

ひとつは、資産を確実に増やすということ、

もうひとつは、資産を減らさないということ。

また、当たり前のことですが、

収入 - 支出 = 余剰資金

であるのと同様に、

1年後の資産額 = 今の資産額×投資運用成績 + 新規投資額 です。



したがって、投資運用成績がマイナスにならない限りは、確実に資産額が上回るのです。

つまり、投資運用成績をマイナスにしないことが、負けない投資工学なのです。

総論として、負けない投資工学の神髄を説明したいと思います。

負けない投資工学の神髄は、以下の3つです。

1 節税こそが最大の投資

2 手数料の最小化

3  バランス




1 節税こそが最大の投資

節税は、節税額の分、確実に,100%,出費が減ります。
つまり、節税とは、節税額分の金券をもらえるのと同じなのです。
そして、節税は、株式投資等と違い、金額が確定しているのです。

節税とは、元本保証の投資といえます。

節税を最大限に利用することで、投資利回りが格段によくなるはずです。
特に、このサイトを読んでいるあなたは、ある程度の学力があって、いい会社にお勤めていたり、フリーランスとしてそこそこ成功したり,まずまずの給料を得ているはずでしょうから、累進課税制度のもとでは、節税のメリットは大きいはずです。

皆さまのように,節税に興味を持ち始めるのは,ある程度稼いでいる人だけなのです。
なぜなら,稼ぎがごくわずかな場合,そもそも税金なんてほとんど納めていないので,税金なんて気になりません。


2 手数料の最小化

たとえば、大手の証券会社と、ネット証券では、株式購入時の手数料が、数千円は違います。
100万が投資総額とすれば、年間手数料で1万円違えば、利回りが1%違うことになります。
手数料はとにかくケチりましょう。
また、見かけの投資利回りに騙されず、手数料を考慮した利回りを考えましょう。

よく銀行で、「利回り2,3%の投資信託などどうですか?」
とおすすめされますが、こういうのは、買うときに1%、毎年資産の1、2%とか、手数料を取られます。

すると、結局、利回り分を手数料にとられるだけで、投資の効果はすべて金融機関にしぼりとられてしまうのです。

利回りを考えるときは、かならず手数料を込めて計算しましょう。


3 バランス

投資の世界の格言ですが、ひとつの籠にすべての卵をのっけてはいけません。
ひとつにまとめると、急激にもうかる可能性も増えますが、急激に損する可能性もあがります。

よく、FXなどで、
「レバレッジを10倍にして、一気にもうけよう!」
なんて記載があります。

このブログを読んでくれている賢い皆様ならわかるでしょうが、レバレッジで、利益が10倍になる可能性があるのであれば、損失も10倍になるに決まっています。

負けない投資工学では、投資運用成績がマイナスにならないこと、つまり損しないのが大事なので、レバレッジをかけることはおすすめできません。

また、レバレッジをかけて、損失を出すと、元本がゼロになったりして、今後の投資がまったくできなくなったりしてしまいます

継続して長期で投資をすることが、負けない投資工学の中心です。

欲を出さずに、バランスよく投資しましょう。


なお,余談ですが,「誰でもできる,不動産投資で一発逆転!」とかいう本を書いている著者が本当に「誰でもできる」に当てはまりそうな大した経歴がない人であるのには訳があります。
大企業に勤めているエリートにとっては,破産的状態にあるなどと噂になると本業での評価につながるので,不動産投資で失敗するリスクは大きいものです。
一方,「誰でもできる」に当てはまりそうな人には,特に失敗するリスクがないので(不動産オーナーで失敗しても,破産や民事再生をすれば借金の問題はほぼありません),リスクを最大にとれるのです。
したがって,「その辺の人」ほど,不動産投資に成功する人の数が多いため,上述のような本を書く「誰でもできる」に当てはまりそうな成功した不動産投資家が多いのです(別に成功する確率が高いと言っているわけではないので,要注意)。


次回以降,負けない投資工学の各論の話をしていきたいと思います。

Next 「第2章 節税1 節税はノーリスクで儲かる


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