2016年8月27日土曜日

投資工学の読書のすすめ 2 なぜ投資のプロはサルに負けるのか?

前回のReview 「投資工学の読書のすすめ 1 臆病者のための億万長者入門


さて、今回は、刺激的なタイトルのこの本を紹介したいと思います。




この本は、元投資銀行家の著者によって書かれたものです。


競馬などのギャンブルのおろかさや、

アクティブ投資信託のだめだめさについて、


面白おかしく解説してあります。



競馬をやっている人は、このブログの読者にはいないでしょうが、

もしいたら、ぜひともこの本を読んでください。




そうすれば、なぜレースが終わった後、あなたの手元にお金が残らないのか、


どこにあなたのお金が行ってしまったのか、がわかります。




この本のタイトルは、

投資のプロが運用するアクティブ投資信託が、

サルが選ばせた投資信託に対して、


実績が上回らないことを皮肉ったものです。


ただ、この表現は、誤解を招きます。


別に、投資のプロは、負けていません。




だって、購入者から、たくさん手数料をぶんどっていますから。


というか、投資のプロからしたら、投資信託がもうかろうともうからなかろうと、あまり関係ないのです。



サルに負けるのは、


投資のプロではなく、


投資信託を買った、あなた、です。



2016年8月24日水曜日

投資工学の読書のすすめ 1 臆病者のための億万長者入門

「投資工学の読書のすすめ」シリーズでは,私が、このブログを始めるに際して、

つまり、負けない投資工学を身に着けるに際して,役立った書籍をみなさんに紹介していきたいと思います。

記念すべき第一回目の今日は、




橘玲さんの,「臆病者のための億万長者入門」をとりあげたいと思います。

投資工学で何か1冊だけ読むとしたら、この本を薦めたいです。

新書サイズで、費用も安いですしね(笑)

この本は、多くの日本国民が思っていた金融の常識のおかしいところを指摘してくれるものです。

宝くじ、生命保険、家、株式、など、身近な金融商品のからくりについて、簡単かつ面白く説明してくれます。



タックスヘイヴン Tax Haven (幻冬舎文庫) など、小説も面白い、作家の橘玲さんが書いた本なので、楽しく読めるというところも、おすすめポイントです。

負けない投資工学の授業を通じて,みなさんに伝えてきたとは思いますが,何よりも金融機関に手数料をぼったくられないことの重要さを伝えてきました。

この本は,金融機関の手数料ぼったくりを,わかりやすく説明してくれています。

また,アクティブファンドのように手数料が高い投資信託はダメで,インデックスファンドのように手数料の安い投資信託が大事だと,教えてくれます。

また,毎年夏や年末に宝くじを買ってしまうというそこのあなたには,宝くじがなんてばからしい金融商品(正確には金融商品ではないのですが)だと教えてくれます。

ギャンブルとは,愚か者に課された税金です。

秀逸な場面としては,京都のお坊さんが,金融機関のセールス話に乗ってしまい,お寺のお金をたくさんつぎ込んでしまったという話が紹介されているところです。

証券会社のセールスマンからすれば,お坊さんなどの社会的身分が高いとされている人ほど,おめでたいので,褒めれば,セールスに引っかかりやすいという指摘をしています。

このブログを見ている皆さんの中には,公務員や大企業のサラリーマン,士業など,社会的身分が高い方も多いと思いますので,十分気を付けましょう。

「金融機関の人間の話は聞いてはならない」,そう思わせてくれる一冊です。

金融機関の人の話聞く暇があったら,この本を読んで,このブログの記事もたくさん読みましょう。


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2016年8月20日土曜日

具体的行動プラン その2 自動積立系投資から始めよう 

前回のReview 「具体的行動プラン その1 投資できる体制づくり


前回の記事で、

投資をはじめる体制づくりについて書きました。


今回は、

自動積立系の投資について書きます。


自動積立系の投資とは、

毎月勝手に資金が引き落とされて投資される商品への投資を意味します。


たとえば、

積み立て型の生命保険であったり、

毎月積み立てる投資信託であったりです。


さて、みなさんは、なにをしていくべきでしょうか。



1 ネット生保における積み立て型生命保険


生命保険は、節税になる範囲での話にかぎっていえば、大変効率のいい投資といえます。

(詳しく知りたい方はこちらの記事「第2章 節税5 生命保険」をどうぞ)


なので、年間の支払保険料が8万円程度になる額で、

積み立て型の(掛け捨てでない)生命保険に入りましょう。

そうすれば、自動的に節税と投資ができるようになります。


2 ネット証券会社で口座を開き、NISAで投資信託を積み立て

 
手数料を節約するために、証券会社は必ずネット証券会社を選びましょう。

そして、税金を払わなくていい口座、NISA口座をつくりましょう。

その後、毎月1万円程度、インデックス型(=アクティブ型でないもの)の投資信託を自動積立にして買っておきましょう。


(詳しく知りたい方は、「第4章 投資各論3 投資信託」「第2章 節税4 NISA」)





この2つを行うだけで、

毎月2万円程度の出費となるかと思いますが、

節税効果を最大限に発揮できること、

ほうっておけば自動的にお金がたまっていくこと、

が可能となります。




投資の第一歩としては、

まずこの2つを行っておきましょう。


負けない投資工学の基本である、


ほうっておいておけば、気づいたらたまっている投資


ができるようになります。




次回、たまったお金等を使って、スポットで購入する投資について、説明したいと思います。



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2016年8月17日水曜日

具体的行動プラン その1 投資できる体制づくり

これまで、たくさんの投資に関する情報を提供してきました。

ただ、これだと、記事が多くなりすぎてしまった感があります。


そこで、

「結局、具体的に何すればいいんだよ?」

って方のために、これまでの情報をまとめて、

具体的な行動プランを立ててみました。


この通りにやってもらえれば、自動的に

負けない投資工学がスタートできるでしょう。


まずは、投資できる体制づくりから始めましょう。


プランは3つです。




プラン1 収入支出の把握

まず、月々の手取りの給料を計算します。

そこから、日々の生活費(ざっくり固定費と変動費にわけてみましょう)を引いて、

月々に余るお金を計算してください。




プラン2 確定拠出年金(目安:月1万円程度)

余ったお金がいくらなのかにもよりますが、

まず最初の投資先としては、

節税効果の高い確定拠出年金がおすすめです。


確定拠出年金について、くわしくはこちら



プラン3 自動定期積立(目安:月1万円程度)

そして、投資の種銭を集めるためにも、月々の給料から

天引きで、貯金するようにしましょう。


ぜったいに天引きにしておきましょう。

「余った分を貯金・投資に回そう」という考えは絶対に破たんするので。。


ただ、あまりに高額を貯金してしまうと、結局貯金をとりくずすことになるので、

あくまで可能な範囲でやりましょう。

そして、たまってきたお金で、投資をはじまましょう!!!






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2016年8月11日木曜日

第5章 ライフプランニング3-3 老後を考えた資産運用

前回のReview 「第5章 ライフプランニング3 年金 老後にいくらとっておく?2

前回は、老後のライフプランニングにおける重要考慮事項である、

年金と退職金について書きました。

今回は、残りの重要考慮事項について書きます。


3 株式等の金融商品

もう何回も言っている気がしますが、

退職金によって、投資用資金ができたからといって、

株式や投資信託にいきなり大金を突っ込むことだけは絶対にやめましょう。




確かに、退職してしまうと、今後年金以外での収入がなくなってしまうので、

「預貯金の残高をなるべく減らしたくない」

「投資で増やした資金を使うくらいにして、元本分まで日々の生活で使いたくない」


このようなことを、みなさんおっしゃいます。

そして、金融機関の口車に乗せられて、手数料たっぷりの投資信託に大金をつっこんでしまいます。

「預貯金は、使うためにある」と心に刻んでおきましょう。

むしろ,退職金を少しずつ使っていっても、投資の失敗による損失よりは少ないと思います。

なので、みなさん、退職金の8割は、元本保証の商品に投資しておきましょう。

もちろん、定年前からもっている株式、投資信託は、そのまま持っておいてかまいません。

これらからくる収入と年金で生きていければ、退職金を減らす必要はありません。

そう、つまり、今このブログを見ている、働いている今から、老後の収入を生むような、金融商品に投資しておきましょう。

また、老後の投資で失敗しないように、このブログをちゃんと読んで、

投資のイロハを学んでいきましょう。


4 住宅

持家派の方は、特に気にしなくても大丈夫かと思います。

賃貸の方は、民間企業は、独居老人に住宅を貸すのをいやがることを、覚えておきましょう。

つまり、賃貸はの方は、大家さんの心配を吹き飛ばす程度のお金はもっておきましょう。


5 配偶者・子ども

配偶者、子どものいる方は、元気なうちから、死後の財産分与について考えておきましょう。

また,遺言書は必ず書きましょう。

いつでも新しいのを書くことによって、遺言は撤回できますので。特に,配偶者、子どものいない方も、遺言書は必ず書きましょう。

そして、配偶者、子どものいない方は、自分がぼけたときのために、任意後見制度の利用も、考えてみてください。



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