さて,これまで4回にわたって取り扱ってきた確定拠出年金シリーズですが,
今回,具体的な投資割合をお示しして,最終回にしようかと思います。
ここでひとつ,追加で指摘したいことがあります。それは,
投資のバランスは,確定拠出年金だけでなく,あなたのしている投資全般をまとめて考えるということです。
たとえば,
確定拠出年金以外に,銀行預金が多くあるのであれば,確定拠出年金では,元本保証割合を減らす
NISAで日本株式をたくさん購入しているのであれば,確定拠出年金では日本株式を買わない
ということです。
以下では,銀行預金は,いざというときに必要なときの分くらいあって,そのほかの投資には,日本株式に少し投資しているという前提で,確定拠出年金の拠出額割合プランを組んでみます。
■ 例1 20代
銀行預金 5%
日本株式投資信託 15%
日本債券投資信託 15%
海外株式投資信託 40%
海外債券投資信託 25%
やはり20代は,掛ける期間が長いので,リスクを積極的にとっていきましょう。
確定拠出年金以外の投資は,どうしても日本国内の投資に偏りがちなので,
全体の65%という約3分の2を,海外投資にしてあります。
なお,海外投資の内訳としては,先進国対象が半分,新興国対象が半分でよいかと思います。
■ 例2 40代
銀行預金 20%
日本株式投資信託 20%
日本債券投資信託 25%
海外株式投資信託 15%
海外債券投資信託 20%
40代ともなると,60歳まで残り20年を切っているので,リスクテイクはしつつ,安全面にも気をくばりましょう。
例1とは逆に,約3分の2は国内投資にしてあります。
なお,海外投資の内訳としては,先進国対象が半分,新興国対象が半分でよいかと思います。
その理由は,10年以上は投資期間があるので,新興国だからといって,そこまで大きなリスクがあるとは思えませんので。
皆さんも,自分の年齢,リスク許容度,その他の投資資産の割合を考えて,自分だけの確定拠出年金の拠出割合を考えてみましょう!
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