2017年1月1日日曜日

第2章 節税3ー5 確定拠出年金の投資商品のベスト割合3

前回のReview 「第2章 節税3ー4 確定拠出年金の投資商品のベスト割合2

さて,これまで4回にわたって取り扱ってきた確定拠出年金シリーズですが,

今回,具体的な投資割合をお示しして,最終回にしようかと思います。

ここでひとつ,追加で指摘したいことがあります。それは,

投資のバランスは,確定拠出年金だけでなく,あなたのしている投資全般をまとめて考えるということです。





たとえば,

確定拠出年金以外に,銀行預金が多くあるのであれば,確定拠出年金では,元本保証割合を減らす

NISAで日本株式をたくさん購入しているのであれば,確定拠出年金では日本株式を買わない

ということです。

以下では,銀行預金は,いざというときに必要なときの分くらいあって,そのほかの投資には,日本株式に少し投資しているという前提で,確定拠出年金の拠出額割合プランを組んでみます。


■ 例1  20代

銀行預金         5%

日本株式投資信託    15%

日本債券投資信託    15%

海外株式投資信託    40%

海外債券投資信託    25%

やはり20代は,掛ける期間が長いので,リスクを積極的にとっていきましょう。
確定拠出年金以外の投資は,どうしても日本国内の投資に偏りがちなので,
全体の65%という約3分の2を,海外投資にしてあります。
なお,海外投資の内訳としては,先進国対象が半分,新興国対象が半分でよいかと思います。

■ 例2 40代

銀行預金        20%

日本株式投資信託    20%

日本債券投資信託    25%

海外株式投資信託    15%

海外債券投資信託    20%

40代ともなると,60歳まで残り20年を切っているので,リスクテイクはしつつ,安全面にも気をくばりましょう。
例1とは逆に,約3分の2は国内投資にしてあります。
なお,海外投資の内訳としては,先進国対象が半分,新興国対象が半分でよいかと思います。
その理由は,10年以上は投資期間があるので,新興国だからといって,そこまで大きなリスクがあるとは思えませんので。

皆さんも,自分の年齢,リスク許容度,その他の投資資産の割合を考えて,自分だけの確定拠出年金の拠出割合を考えてみましょう!




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