2017年11月23日木曜日

第2章 節税4ー2 つみたてNISAと現行NISAの比較

前回のReview 「第2章 節税4-1 NISA


今日は、つみたてNISAについてです。

つみたてNISAとは,2018年から始まる,少額を長期間にわたって積み立てることで資産形成を促す節税制度です。

NISAという制度は,これまでもありましたが,つみたてNISAは,2018年1月から新しく始まる制度です。



これまでのNISA(現行)は,

投資額  年120万円まで
期間   5年間(2023年までで終了)
投資対象 株式,多くの投資信託


一方のつみたてNISAは,

投資額  年40万円まで
期間   20年間(2038年まで)
投資対象 一部の投資信託だけ


2つのNISAは,いずれかどっちかしかできません

2つのNISAに共通していることは,

いつでも引き出せる

売却益,運用益に非課税

どこかひとつの証券会社でしかNISA口座を開けない

ということです。



では,どっちのNISAがお得なのでしょうか?


最大のポイントとしては,


つみたてNISAは,一部の投資信託にしか投資できないということです。



こう聞くと,現行NISAの方がお得な気がするかもしれませんが,


全く逆で,つみたてNISAの方がお得です。



つみたてNISAは,

個人投資家の保護に力を入れている金融庁の肝いりで始まるということもあり,

これまでの金融機関が大量に売ってきた投資信託のように,

販売手数料がかかる投資信託や,年間の手数料が高い投資信託が,投資対象から除外されているのです。


つまり,負けない投資工学で,さんざんダメといってきた,手数料の高い投資信託がないのです!

手数料ぼったくりが禁止されていて儲からないせいか,

一部の証券会社では,つみたてNISAを取り扱わないそうです。

たとえば,カブドットコム証券は,つみたてNISAの取扱が,現時点で未定となっています。

つみたてNISA口座を開くのであれば,SBI証券か楽天証券がいいでしょう。