2018年9月9日日曜日

第4章 投資各論4 外貨投資 この6通貨以外へは投資禁止

前回Review 「第4章 投資各論4 外貨投資 その2


さて,外貨投資シリーズも今回で3回目ですが,今回は具体的な外貨の説明をしたいと思います。

皆さんが外貨投資をするに際して,参考にしていただければ幸いです。




なお,外貨は外国の数ほどあるはずですが,外貨投資の対象となり得るのは,そう多くはありません。


なお,カブドットコム証券の外貨MMFでは,以下の6種類の通貨が対象とされています。


米国ドル

カナダドル

オーストラリアドル

ニュージーランドドル

トルコリラ

南アフリカランド


なぜか,ユーロと英国ポンドが入っていません。


この中で,最近よくおすすめされているのが,利率が高い南アフリカランドと,トルコリラです。


よく証券会社の営業マンとかが,


「銀行貯金しても利率は0.01%とかですが,外貨であれば,年4~5%もありますよ!!」


とか言って,みなさんに途上国の通貨を売りつけようとしてきますよね?


さて,利率の高い通貨に投資するのが,本当にお得なのでしょうか?


今日はこの点を考えてみましょう。


1 前提

投資の話に入る前に,世界でどの通貨がどのくらい流行っているのかを考えるため,世界の外貨準備を構成する通貨の比率を見てみましょう。


IMFの発表によると,2014年の外貨準備構成比率は,以下のとおりです。


1位   米国ドル        63.7%

2位   ユーロ         21.0%
       
3位   英国ポンド        4.1%

4位   日本円          3.4%

5位   オーストラリアドル    2.1%

6位   カナダドル        2.0%

7位   中国元          1.1%

その他の通貨            2.5%


このランキングを見てもらえばわかりますが,トルコリラや南アフリカランドは入っていません。

外貨準備に使われていない通貨ということは,マイナーな通貨ということです。

はっきり言って,リスク管理の観点からして,この7通貨(日本円を除くと6通貨)以外への投資はあまりおすすめできません


2 利率が高い通貨ってお得?


証券会社の営業マンに言われるまでもなく,

利率がほぼゼロの日本円で運用するより,11%超えのトルコリラ(執筆時2018年5月時点)で運用する方が,お得な気がしませんか??



そんな気がしちゃう方は,要注意です。


相手の立場にたって,物事を考えてください。


もし,本当に日本円で運用するより,トルコリラで運用するほうが,実質的にも年10%以上お得なのであれば,トルコリラを持っている人が,日本円と交換してくれるでしょうか?


トルコリラを交換してくれる人(おそらくトルコ人)は,利息の計算もできないほどバカだということでしょうか??



そうではないですよね?


一般の方は知らない方が多いのですが,


「高利率の通貨は,通貨安になる」


というのが,金融の世界の常識なのです。


どういうことかというと,


たとえば,1トルコリラ=10円で,日本円が利率0%,トルコリラが年10%,だとすると,


1年後には,


100円を元手に,トルコリラを買った日本人は,11トルコリラを持つことになります。


一方で,日本円を買ったトルコ人は,利率が0%なので,1年後も100円しか持っていません。


そうすると,トルコリラを買った日本人はぼろ儲けですが,トルコ人は損したことになるのでしょうか??


そうではありません。


この場合,1年後の為替レートは,


100円 = 11トルコリラ


となるのです。


それを見越して,トルコ人は利息の付かない日本円を購入してくれるのです。



こんな当たり前のこと,相手の立場に立って考えることができず,


「利率が高い通貨は人気があるから,通貨高になる」


と勘違いしているひとがなんと多いことか,,,,




嘘だと思う方は,どうぞご自身で,この20年間とかの為替の推移を確かめてみてください。


利率の高いトルコリラや南アフリカランドは,日本円に対して,ずっと円高の方向へシフトし続けています。


もちろん,短期的には円安になったりもしますが,長期投資の観点からは,利率の高い通貨へ投資しても,全く無意味です。

むしろ,為替手数料の分,損することが多いのです。


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