さて,今回の相談は,日本のサラリーマンには意外に多いと思われる保険貧乏さんについてです。
CASE4 保険貧乏市ヶ谷さんの場合
結婚していて,子どもも1人(1歳)いる市ヶ谷さん。
中堅メーカーに10年お勤めで,32歳。
奥さんは育児休暇から復帰したばかり。
毎月の手取りは,夫23万円,妻19万円。
手取りが42万円もあるのに,なかなか貯金ができず,夢のマイホームを買うための頭金や,かわいい子どもの教育費がたまらないのが悩みとのこと。
月々の支出を見せていただいたら,貯金ができない原因がわかりました。
貯金できない原因,それは保険の入りすぎです。
生命保険は,夫が月2万円の日系大手生保の定期保険特約付終身保険に加入。
妻は,外資系生保の保険に入っており,中身はよくわかってないけど,月2万円の保険料。
さらに夫は,かけすてのがん保険にも月2000円支払っています。
夫婦合計で,毎月4万2000円も保険料を払っている計算になります。
すなわち,手取り収入の1割もの大金を,保険に突っ込んでいる計算になります。
そりゃー,貯金できないですよ。。。
貯金の目安・目標は,手取りの少なくとも10%は超えたい,20%できたら理想的,という感じです。
しかし,市ヶ谷さんの場合,手取りの10%以上も保険に加入しているので,貯金に回す余裕が全くないのです。
確かに,夫婦共働きであるため,月42万円もの手取収入があるのに,なかなか貯金できないのです。
私は,以下のアドバイスをさせていただきました。
1 生命保険は,かけすてが一番
生命保険とは,残された家族の生活保障です。
「保険で貯蓄」なんてのは嘘っぱちです。
保険で貯蓄なんかしても,保険会社に手数料分さっぴかれるだけです。
かけすての安い保険に入って,浮いた保険料で,毎月積立貯金しましょう。
たとえば,ネット生保であれば,死亡時の保険金が2000万円の掛け捨て保険は,月々の保険料は約2000円です(30代前半の場合)。
つまり,市ヶ谷夫妻の場合,月4万5000円も払っていた保険料が,月4000円に,つまり10分の1になるのです。
余った4万円を,毎月貯金等に回しましょう。
2 がん保険は不要
「日本人の2人に1人はがんになる」
というセールスマンのキャッチコピーに騙されて,がん保険に入ってしまう方が続出しています。
しかし,がんにかかるのはたいていが高齢者です。
男性の場合,60歳までにがんにかかる確率は,約6%程度です。
つまり,若い人にはがん保険は不要なのです。
しかも,がんにかかったとしても,日本には健康保険制度があるため,月々かかる金額は決まっていますので,がん保険にはいっていないと困るということはほとんどありません。
月2000円,年2万4000円もがん保険に払うくらいなら,貯金しておきましょう。
結論
保険料は,月1万円以下(独身なら5000円以下)にしましょう。
浮いたお金で,貯金しましょう。
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