前回,確定拠出年金の掛け金のうち,元本保証商品への投資割合について書きました。
今回は,残りの掛け金の配分について考えましょう。
■1 インデックス型投資信託へ投資しよう
まず,「第4章 投資各論3 投資信託」でもお伝えしましたが,アクティブ投信はやめましょう。
投資の成績はほぼイーブンなのに,手数料が高いので,インデックス投信には勝てない確率が高いことが明らかです。
■2 リスクとは
インデックス投信に投資するとして,問題は,そのリスクです。
日本では,勘違いされている方が多いのですが,リスクとは,投資額が元本を下回る危険性という意味ではありません。
リスクとは,平均からの分離の度合いです。
つまり,リスクが高い商品とは,値上がりも値下がりもする確率と幅が大きく,リスクの低い商品とは,その確率と幅が小さいということです。
したがって,いわゆるハイリスク・ハイリターン,ローリスク・ローリターンということです(当たり前ですね)。
なお,債権・株式や,国内・海外という組み合わせをすることで投資対象を分散できるので,ある程度リスクある商品へ投資することも平気となります。
ここで大事なことを(長くなるので結論だけ)お伝えしますが,
商品の組み合わせによって,リスクをコントロールすることは,ある程度可能です。
一方,商品をどう組み合わせても,リターンをコントールすることは,かなり困難なのです。
■3 各商品のリスクの大きさ
また,リスクの大きさとしては,国内よりも海外資産の方がリスクが大きい。
債券よりも株式の方がリスクが大きい。
海外資産のうち,新興国の方が,先進国よりリスクが大きい。
という傾向があります。
また,株式はインフレに強く,債券はデフレに強い,という特徴もあります。
次回,これまでの講義をまとめて,投資割合の例示をしたいと思います。
Next 「第2章 節税3ー5 確定拠出年金の投資商品のベスト割合3」
サラリーマン投資家 ブログランキングへ

にほんブログ村