2016年12月18日日曜日

第4章 投資各論2-4 株主優待に騙されない!

前回のReview 「第4章 投資各論2 株式 その3

さて,前回までの株式の説明において,

株の三原則などの基本を説明してきました。

復習までに,株の三原則とは,

その1 長期保有する

その2 PBRが1倍以下の株を買う

その3 配当利回りが2.0%以上の株を買う

です。


この株の三原則を裏から申せば,

これら以外のものに目を奪われてはならない,ということです。



今回は,我々サラリーマン投資家が目を奪われがちな,株主優待つきの株式を見てみましょう。

たとえば,

日本マクドナルドホールディングス 【2702】

この株式には,みんな大好きマックの無料券が付いてきます。

中身としては,1年間に,セット12個分です。

1セット500円とすると,年間で6000円分のチケットがもらえる計算になります。

だからか,株価は非常に高めです

株価 3175円 (執筆時2016年12月18日時点)

PBR 3.91倍

PER 111倍

配当利回り 0.94%

これらをみてわかるかと思いますが,相当割高です。

株の三原則のうち,2と3を全く満たしていません。

配当が1株当たり30円で,100株あたり3000円です。


そして,株主優待チケットを合わせると,実質9000円で,実質利回り3%とも考えることができます。

この実質価格を見て,株主優待ありの株が人気となっていますし,

株の情報誌などでは,「実質利回りが高い株!」などといった特集が組まれるので,さらに人気が出たりします。

でも,

ちょっと

まってください。

優待ありの実質利回りでも,3%です。そして,利回り3%の株はたくさんあります。

そして,株主優待は,いつでも会社は廃止できるのです。

実際,株主優待が廃止,改悪された企業はたくさんあります。

また,株主優待が良い企業は,業績が悪いにも関わらず,株価が高い会社が多かったりします。

実際,つぶれる前のJALは,ずっと経営が赤字だったのに,株主優待のおかげで株価が高めでした。

株主優待に目を奪われて株を買うと,ろくなことになりません。

株主優待に騙されず,きちんと価格を観察して,割安な株式を買いましょう!

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