さて,今回も,REITを取り上げたいと思います。
前回,REITのメリットを説明しましたが,
今回からREITの仕組みを説明していきたいと思います。
REITは不動産投資信託という名前で,投資信託の一種なのですが,
ざっくり言えば,節税可能な不動産会社の株式と同様だと思ってください。
1 REITへの投資
単位は,口(くち)です。
たとえば,イオンリート投資法人(3292)では,
投資口は,1口,121,900円(2017年4月14日終値)です。
つまり,121,900円あれば,皆さんもイオンリート投資法人へ投資できるのです。
通常,不動産へ投資するには,最低数千万円必要ですが,
十万円程度で,あなたも不動産投資ができるのです。
2 REITからの分配金
REITからは,通常半年に一度,分配金が配られます。
この分配金は,株式で言う配当金です。
REITのもうけから,もうけのほぼすべてが,分配されるのです。
ここが会社の株と違うところで,
会社の株の場合,会社の利益の25%くらいしか配当されませんが,
REITの場合,もうけのほぼすべてが分配されるので,大変お得です。
株とREITで還元率がこんなにも異なる原因のひとつは,税金です。
会社は儲けたら法人税を支払わなければなりませんが,REITの場合,
条件を満たせば,税金を納めなくていいのです。
会社や投資法人などの法人(法人とは,生きてる人間と違って,法的に作られた人という意味です)の場合,その最終的な利益は,株主等のいずこかの人間に分配されます。
なので,法人から人間に分配されたときに税金を掛ければいいので,本来法人の稼ぎには税金はかけないのです(かけると二重課税になりますので)。
しかし,
会社の場合,内部留保としてため込んだりして,いつまでも人間に分配しないことが可能となってしまいます。
これを防ぐために,法人のもうけには,一定の法人税が課されているのです。
一方,REITは,会社と異なり,内部留保をためることができないので(実質はただのお金の集まりなので),もうけは全部人間にすぐにわたるので,ここで全部課税できるとの考えです。
よって,REITの分配金は,ほぼすべての利益が分配対象になるというわけです。
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