今のあなたの状況に合っていてもいなくても,ご自身の金融知識向上のため,お役に立てていただければ幸いです。
要は,受験で言えば模擬試験,部活で言えば練習試合のような感覚で,読んでいただけますでしょうか。
CASE1 新社会人 三田くんの場合
新社会人の三田くん(22歳)は,大学卒業後,大手メーカーの営業職に就きました。
データはざっくりこんな感じです。
資産 10万円(学生時代のアルバイト代)
負債 約300万円(奨学金)
月収(手取り) 20万円
配偶者 なし
住居 会社の寮
1 目標
資産形成を考えるうえで,まず大事なのが,目標の設定です。
ただなんとなく資産形成しようとしても,なんとなくお金が貯まらない日々が続くだけです。
なので,当面の資産形成目標(できれば1年間の短期目標と,5年間の中期目標)をたてましょう。
まず,新社会人なので当たり前ですが,資産はほとんどありません。
一方で,学生時代に借りていた奨学金が300万円残っています。
そんな三田くんの中期の目標ですが,
① 奨学金の完済
② 手取り給与半年分の120万円の貯金
の2つでいいかと思います。
まずは,何より,奨学金,すなわち借金返済です。
借金は利息がつきますし,あなたの投資成果を確実にマイナスにします。
したがって,何よりもまず,借金を完済しましょう。
(もちろん,無理のない範囲で)
また,給与半年分については,いざというときに必要な資金として,ためておいた方がいい金額です。
2 手段と短期目標
では,どうやってためましょうか?
毎月残った金額を定期預金に回す,なんて方法では絶対に貯まりません
貯まる仕組みをつくることが,大切です。
この貯まる仕組みをつくること,これこそが新社会人三田くんの資産形成に,最も大事なことです。
まずは,給与から,毎月2万5000円程度,天引きで貯金しましょう。
会社の寮に住んでいるのなら,住居費がほとんどかからないため,奨学金の返済があっても,月2万5000円であれば,必ずためられるはずです。
銀行の窓口に行けば,毎月自動で天引き定期預金の設定をしてくれます。
初任給が入ったら,まずは銀行に行って,天引きの設定をしましょう!
(もちろん,感謝の印に,親御さんに何か買ってあげましょう)
また,夏のボーナスから3万円,冬のボーナスから17万円,定期預金に回しましょう。
すると,1年間で,合計50万円が貯まる計算になります。
2年間続ければ100万円となり,目標の120万円はもうすぐです。
この生活を続けていけば,奨学金完済,120万円の貯金は楽勝で達成できると思います。
新社会人の時期に,資産形成できる基礎体力をつくっておきましょう!
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