今回の失敗例シリーズは,株式投資にありがちな失敗例です。
株式投資に関する雑誌を,みなさん本屋さんでよく目にするのではないでしょうか。
こういう雑誌でよく組まれている特集が,
「これから値上がりする株式特集」
と,
「株主優待特集」
です。
株主優待とは,企業の株式を一定数以上を保有している場合に,
商品券等がもらえる仕組みです。
たとえば,吉野家ホールディングス(9861)では,
100株以上保有している株主に,3000円分の商品券を年2回プレゼント,
1000株以上保有している株主に,6000円分の商品券を年2回プレゼント,しています。
株価が約1800円(執筆時)ですから,
約18万円分株式を購入すると,
配当が年2000円の配当とは別に,6000円分の商品券がもらえるということです。
これをとらえて,雑誌では,
「実質配当が年8000円!!」
「実質利回り4.4%!」
とか特集して,おすすめであるとしています。
しかし,
はっきり言って,
株主優待目当ての投資はやめておきましょう。
理由は以下のとおりです。
1 株主優待目当ての投資家が多いせいで株価が割高
さきほどの吉野家ホールディングスですが,
PBR(株価が会社純資産に比べて何倍か)が2.05倍,
PER(株価が一株当たり利益の何倍か)が55.4倍で,
いずれも割高感が半端ないです。
2 株主優待はいつでも廃止,変更になりえる
株主優待が廃止,悪化された企業はたくさんあります。
また,大きな流れとしては,株主優待は縮小傾向にあります。
そして,株主優待のおかげで人気がある銘柄は,株主優待がなくなったりすると,急激に株価が下がったりします。
私もかつて,株主優待で金券がもらえる企業に積極的に投資していましたが,
利回りが悪かったりする銘柄が多く,ほとんど売ってしまいました。
みなさんも,株主優待に目をくらませることなく,
しっかりと,企業の業績と株価をくらべて,株式を購入するようにしましょう。
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