さて,今回も失敗例シリーズです。
失敗例その4 アクティブ運用の投資信託を買ったら
みなさん,投資信託を購入したことはありますか?
みなさんが銀行の資産運用窓口や,証券会社の窓口に行くと,
お勧めされる投資信託があります。
それは,アクティブ運用の投資信託です。
アクティブ運用とは,投資信託の委託先の運用者が,
市場平均を上回る成績をとれるように,
購入・売却する銘柄を選んで,
積極的な運用を図るファンドです。
つまり,
東証に上場している株をすべて買うというような市場平均を狙うインデックスファンドでは,
業績や配当の悪い企業の株も買ってしまうことから,
そのような企業の株を外して,良い企業の株だけを買おうとするファンドです。
このような説明を窓口で受けると,
「いい加減なインデックスファンドよりも,アクティブファンドの方がいいんだ!」
とか思いがちです。
しかし,
良い企業の株かどうかを判断しているのは,
コンピューターではなく,人間です。
そして,その人間は,大した専門知識もないのに,
金融機関の人間なので,高給取りです。
日本の大手の生命保険会社の生命保険が,ネット生保より割高であることと同様,
アクティブファンドは,インデックスファンドよりも,手数料の分,割高になります。
確かに,運用そのものの成績は,インデックスファンドよりもアクティブファンドが優位になることは多いですが,
投資信託を買った人が払う手数料を考えると,
インデックスファンドの方が,パフォーマンスがいいことが,アメリカの研究で明らかになっています。
また,手数料収入の高いアクティブファンドは,
それを顧客に売却した金融機関に入る手数料も大きいです。
その大きな手数料を払うのは,他でもない我々購入者なので,
結局アクティブファンドは,
売却や運用をする金融機関にとっていい商品ですが,
我々購入者からみると,良くない投資信託といえるでしょう。
とにかく,
アクティブ運用の投資信託を買わない
これだけで,失敗の可能性は大きく減ります。
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