さて、今回は今までとは少し毛色の違う商品を紹介したいと思います。
それがずばり、
金・プラチナの地金です。
金・プラチナの地金の金融投資とくらべた特徴は、以下のとおりです。
1 価格がゼロにはならない
金・プラチナは、いわゆるペーパーアセット(お札や株、債券などの証券を指す)と異なり、価格がゼロにはなりません。
お金は、その発行する国がデフォルトになれば、急激に価値が低下しますし、みんながありがたがっていますが、ただの紙切れです。
株や社債は、その発行元がつぶれてしまえば、ただの紙切れです。
一方、金・プラチナは現物ですので、価値がゼロにはなりません。
そのため、金・プラチナは、不況になったときによく買われる、究極の守りの資産と言われます。
2 収益を発生しない
一方で、金・プラチナにはデメリットもあります。
金・プラチナは,金属のかたまりですので,もっているだけでは、勝手に増殖しません(笑)。
つまり,株などの金融商品と異なり、配当や利息といった収益が発生しません。
なので、専ら買ったときと売ったときの差額によって、単純に損得が決まります。
3 手数料が高い
金・プラチナの地金を買う方法は、主に2種類あります。
① お店の店頭に行って、地金をキャッシュで購入する
② 「金・プラチナの積み立て」をして、コツコツ購入していく。
①の方法ですと、たとえば大手の田中貴金属においては、
金100g買うのに、16、200円もの手数料がかかります。
金1g5000円とすると,50万円の商品を買うのに16,200円ですので、3.24%もの購入手数料がかかるのです!!!
投資信託の場合、手数料が2%でもめちゃくちゃ高いイメージですので、金・プラチナの地金の購入には、かなり手数料がかかるといえます。
②の方法は、よくテレビCMとかで見たりしましたが、
これも、田中貴金属においては,月1万円の積み立ての場合、購入手数料が2.5%です。
金・プラチナの地金購入については、ものすごく手数料がかかること、お分かりいただけましたでしょうか。
まとめると、
金・プラチナ地金は、
収益を生まないし、手数料が高いので、基本的に投資することはおすすめできません。
もっとも、まとまったお金をもっている方で、
そのうちの一部を、価値がゼロにならない現物でもちたい、という方においては、資産の1割までの割合であれば、購入することも悪くはないでしょうか。
価値がゼロにならないので、大敗はしない投資です。
ただ,買った額と同額で売却すると仮定すると,手数料分負けてしまう投資といえますね。
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