前回のReview 「コラム 投資での失敗例その3 外貨預金をしてみたら」
さて,今回も失敗例シリーズです。
失敗例その4 アクティブ運用の投資信託を買ったら
みなさん,投資信託を購入したことはありますか?
みなさんが銀行の資産運用窓口や,証券会社の窓口に行くと,
お勧めされる投資信託があります。
それは,アクティブ運用の投資信託です。
アクティブ運用とは,投資信託の委託先の運用者が,
市場平均を上回る成績をとれるように,
購入・売却する銘柄を選んで,
積極的な運用を図るファンドです。
つまり,
東証に上場している株をすべて買うというような市場平均を狙うインデックスファンドでは,
業績や配当の悪い企業の株も買ってしまうことから,
そのような企業の株を外して,良い企業の株だけを買おうとするファンドです。
このような説明を窓口で受けると,
「いい加減なインデックスファンドよりも,アクティブファンドの方がいいんだ!」
とか思いがちです。
しかし,
良い企業の株かどうかを判断しているのは,
コンピューターではなく,人間です。
そして,その人間は,大した専門知識もないのに,
金融機関の人間なので,高給取りです。
日本の大手の生命保険会社の生命保険が,ネット生保より割高であることと同様,
アクティブファンドは,インデックスファンドよりも,手数料の分,割高になります。
確かに,運用そのものの成績は,インデックスファンドよりもアクティブファンドが優位になることは多いですが,
投資信託を買った人が払う手数料を考えると,
インデックスファンドの方が,パフォーマンスがいいことが,アメリカの研究で明らかになっています。
また,手数料収入の高いアクティブファンドは,
それを顧客に売却した金融機関に入る手数料も大きいです。
その大きな手数料を払うのは,他でもない我々購入者なので,
結局アクティブファンドは,
売却や運用をする金融機関にとっていい商品ですが,
我々購入者からみると,良くない投資信託といえるでしょう。
とにかく,
アクティブ運用の投資信託を買わない
これだけで,失敗の可能性は大きく減ります。
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2017年5月28日日曜日
2017年5月27日土曜日
コラム 投資での失敗例その3 外貨預金をしてみたら
前回のReview 「コラム 投資での失敗例その2 保険ショップに行ったら」
よく巷で言われていることですが,
確かに,外貨預金は円預金よりも利率が高いというメリットはあります。
この豪ドルを2年間運用すると,年利2%として,約490豪ドルの利息がつくので,
あれっ?
なんか2年も投資して,年利2%で運用しているのに,元本下回ってんだけど,,,,,しかもレートが変わらないままなのに,,,,
もし円安になってたら,さらに損失増えちゃうじゃん!!
と,いうことなのです。
外貨預金は,銀行に払う為替手数料が大きすぎて,利回りの良さを書き消してしまうのです。
結局,投資の一般原則のとおり,手数料の高い投資はやってはいけないのです。
そして外貨預金は,その手数料の高い投資の典型例です。
みなさんも表面上の利率に惑わされることなく,トータルのリターンを計算して,投資しましょう。
追伸
なお,最近はネットバンクとかで手数料の低い外貨預金もあるので,一概に外貨預金がダメなわけではないことを,付記しておきます。
NEXT 「コラム 投資での失敗例その4 アクティブ運用の投資信託を買ったら」
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今回も引き続き,投資の失敗例を語りたいと思います。
失敗例その3 外貨預金をしてみたら
よく巷で言われていることですが,
「日本が破綻することに備えて,円以外の外貨をもちましょう」
「インフレに備えて,外貨投資を始めましょう」
「利息がゼロの円よりも,利回りのいい外貨に投資しましょう」
「外貨預金で3か月間利息5.0%もの利回り!」
なんてフレーズ,よく耳にしませんか?
このようなフレーズに乗せられて,外貨投資すると,どうなるのでしょうか?
たとえば,三菱UFJ銀行の窓口で,外貨預金の申し込みをすると,
米ドルで,片道(円→外貨)1ドルあたり1円の手数料がかかります。
豪ドルであれば,片道1ドルあたり2円の手数料がかかります。
確かに,外貨預金は円預金よりも利率が高いというメリットはあります。
特に豪ドルやニュージーランドドルは,年数パーセントの利回りなので,日本(0.01)の100倍以上の利回りです。
ただ,一見すると,利回りがいいので外貨預金がとってもお得な気がしますが,実際に計算すると,全然お得でないことが分かります。
たとえば,1豪ドル80円のレートであるとして,
100万円を豪ドルにすると,手数料を入れると1豪ドル82円という計算になりますので,
12195豪ドルと,2万4390円の手数料となります。
なんと,約2.4%の手数料を取られるのです。
この豪ドルを2年間運用すると,年利2%として,約490豪ドルの利息がつくので,
合計12685豪ドルとなります。
これを円に戻すと,手数料を換算すると1豪ドル78円なので,98万9430円となります。
………
あれっ?
なんか2年も投資して,年利2%で運用しているのに,元本下回ってんだけど,,,,,しかもレートが変わらないままなのに,,,,
もし円安になってたら,さらに損失増えちゃうじゃん!!
と,いうことなのです。
外貨預金は,銀行に払う為替手数料が大きすぎて,利回りの良さを書き消してしまうのです。
結局,投資の一般原則のとおり,手数料の高い投資はやってはいけないのです。
そして外貨預金は,その手数料の高い投資の典型例です。
みなさんも表面上の利率に惑わされることなく,トータルのリターンを計算して,投資しましょう。
追伸
なお,最近はネットバンクとかで手数料の低い外貨預金もあるので,一概に外貨預金がダメなわけではないことを,付記しておきます。
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2017年5月20日土曜日
コラム 投資での失敗例その2 保険ショップに行ったら
前回のReview 「コラム 投資での失敗例その1 銀行の窓口に行ったら」
失敗例は,みなさんに具体的なイメージを起こさせるので役に立つのではないでしょうか。
今回もわかりやすく,みなさんがやってはいけない投資行動を学んでいきましょう。
失敗例その2 保険ショップに行ったら
今保険ショップが流行しています。
みなさんの職場の付近でも,見かけたりしませんか?
みなさんも「ほけんの窓口」とか「みつばちほけん」とかいう看板を目にしたことがあるのではないでしょうか
保険ショップとは,その名のとおり保険を売っている(保険の加入手続きができる)お店です。
従来も,保険を売っているお店はたくさんありました。
「日本生命」や「第一生命」などの支店も町中によく見かけるのではないでしょうか。
それでは,こういった保険会社の支店と,保険ショップの違いはなんなのでしょうか?
両者の違い,それは,保険会社の支店ではその保険会社の保険しか売っていませんが,保険ショップでは,様々な保険会社の保険を売っているということです。
つまり,保険ショップでは,たくさんの商品の中から良い保険商品を買うことができるというメリットがあります。
また,保険ショップのスタッフは保険会社の社員ではないので,公平な立場から良い保険商品をすすめてくれるというメリットがある,
と「言われて」います。
しかし,実際のところ,保険ショップのスタッフが進めてくる保険商品は,あなたにとっていい保険ではなく,保険ショップにとっていい保険であることが通常です。
保険ショップは,都会の一等地に店を構えていて,FP資格などを持ったスタッフが常駐しています。
これらの費用はどこから来るのでしょうか?
みなさんが保険ショップに行って相談しても,お金をとられることはありません。
また,みなさんが保険ショップで保険を買っても,購入手数料を上乗せされることもまずありません。
そう,保険ショップの運営料金は,保険会社から支払われるお金から来ているのです。
保険ショップは,みなさんに保険を売ると,その保険会社から販売手数料をもらえます。
つまり,保険ショップのスタッフは保険会社からもらえる販売手数料の大きな保険を売ることが求められているのです。
そして,販売手数料が大きい保険とは,手数料分が余計に保険に上乗せされている商品にほかならず,みなさんにとっては損な商品にほかなりません。
一度,試しに保険ショップに行ってみるのもいいと思います。
おすすめされた商品について,家に帰ってネットとかで調べてみましょう。
あまり良くない評判が立っていることが結構ありますので。。
したがいまして,銀行や証券会社同様,保険ショップの窓口にも行ってはなりません。
どの保険に入るべきかは,ご自身でネットか保険比較の本で探してみましょう。
(なお,ネットの比較サイトもアフィリエイト収入目的で作られているサイトが多く,保険ショップ同様の注意がいることを気にしてくださいね。)
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失敗例は,みなさんに具体的なイメージを起こさせるので役に立つのではないでしょうか。
今回もわかりやすく,みなさんがやってはいけない投資行動を学んでいきましょう。
失敗例その2 保険ショップに行ったら
今保険ショップが流行しています。
みなさんの職場の付近でも,見かけたりしませんか?
みなさんも「ほけんの窓口」とか「みつばちほけん」とかいう看板を目にしたことがあるのではないでしょうか
保険ショップとは,その名のとおり保険を売っている(保険の加入手続きができる)お店です。
従来も,保険を売っているお店はたくさんありました。
「日本生命」や「第一生命」などの支店も町中によく見かけるのではないでしょうか。
それでは,こういった保険会社の支店と,保険ショップの違いはなんなのでしょうか?
両者の違い,それは,保険会社の支店ではその保険会社の保険しか売っていませんが,保険ショップでは,様々な保険会社の保険を売っているということです。
つまり,保険ショップでは,たくさんの商品の中から良い保険商品を買うことができるというメリットがあります。
また,保険ショップのスタッフは保険会社の社員ではないので,公平な立場から良い保険商品をすすめてくれるというメリットがある,
と「言われて」います。
しかし,実際のところ,保険ショップのスタッフが進めてくる保険商品は,あなたにとっていい保険ではなく,保険ショップにとっていい保険であることが通常です。
保険ショップは,都会の一等地に店を構えていて,FP資格などを持ったスタッフが常駐しています。
これらの費用はどこから来るのでしょうか?
みなさんが保険ショップに行って相談しても,お金をとられることはありません。
また,みなさんが保険ショップで保険を買っても,購入手数料を上乗せされることもまずありません。
そう,保険ショップの運営料金は,保険会社から支払われるお金から来ているのです。
保険ショップは,みなさんに保険を売ると,その保険会社から販売手数料をもらえます。
つまり,保険ショップのスタッフは保険会社からもらえる販売手数料の大きな保険を売ることが求められているのです。
そして,販売手数料が大きい保険とは,手数料分が余計に保険に上乗せされている商品にほかならず,みなさんにとっては損な商品にほかなりません。
一度,試しに保険ショップに行ってみるのもいいと思います。
おすすめされた商品について,家に帰ってネットとかで調べてみましょう。
あまり良くない評判が立っていることが結構ありますので。。
したがいまして,銀行や証券会社同様,保険ショップの窓口にも行ってはなりません。
どの保険に入るべきかは,ご自身でネットか保険比較の本で探してみましょう。
(なお,ネットの比較サイトもアフィリエイト収入目的で作られているサイトが多く,保険ショップ同様の注意がいることを気にしてくださいね。)
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2017年5月6日土曜日
コラム 投資での失敗例その1 銀行の窓口に行ったら
この「投資での失敗例」コラムシリーズでは,投資の失敗例を説明していきたいと思います。
ここで説明する失敗例は,投資初心者が陥りがちなものばかりです。
なかには,私自身が失敗したケースも含まれています。
他人の失敗例を学んで,自分は失敗しないこと,これが失敗しない投資,投資工学の神髄ともいえます。
「賢者は歴史に学び,愚者は経験に学ぶ」といいますし,皆さんは失敗を経験することなく,賢く投資しましょう。
こういう失敗例があるということを知って投資するのと,知らずに投資するのでは,投資のパフォーマンスに大きな差がでます。
失敗を通じて,投資家として成長していくこともありますが,みなさんの資金には限りがあるでしょうから,失敗はしないにこしたことはないでしょう。
それでは,今日は,失敗例その1について,語りたいと思います。
失敗例その1 銀行の窓口に行ったら
「信頼できる銀行の窓口で投資の相談」というパンフレットを見て,家の近くの銀行の窓口に行ったAさんの話です。
Aさんは,40歳のサラリーマンで,家計も苦しくはないが,裕福でもないという状況で,投資を始めてみようと思っていました。
投資をしたことのないAさんは,本屋で投資の本を読むこともなく,インターネット上で「東大卒の負けない投資工学」というきちんとした投資について勉強できるサイトをみることもなく,銀行の窓口で,投資の相談をしてしまいました。
窓口の女性(若くて美人)「本日はご来店ありがとうございます。お客様の投資のご予算はどれくらいでしょうか?」
Aさん「定期預金の半分を考えているので,まあ100万円くらいですかね」
美人窓口女性「なるほど。それでは,定期預金は元本確保型なので,投資用の100万円はある程度リスクがあるものの運用率が高い投資信託にしてみませんか?」
Aさん「どういった投資信託がありますか?」
美人窓口女性「(カモが,,笑)こちらの投資信託が一番売れています。(だってうちの銀行が受け取れる手数料が高いから,一番おすすめして売っているもんね)いかかでしょうか?様々な国の株式へ投資しているので,急激に価格がさがることも考えにくく,初心者におすすめの商品です。」
Aさん「じゃあこれを100万円分お願いします。」
こうして,Aさんは,美人窓口女性に言われるがまま,年間手数料1.5%(投資総額の1.5%という意味。つまりAさんの場合1万5000円です)もの投資信託を買ってしまったのでした。
そうなると,この投資信託の利回りが年1.5%を下回ったら,投資が赤字になります。
しかも,年間手数料なので,解約するまで,毎年1.5%取られ続けるのです。
なお,美人窓口女性擁する銀行は,この年間手数料1万5000円のうち,何割かをバックして受け取ります。
また,銀行は販売手数料(2%程度。このケースでは2万円)ももらえます。
銀行が窓口に若い綺麗な女性を配置している理由が,みなさんわかりましたか?w
銀行は,自分がもうけることを中心に考えてますので,銀行の窓口に行って投資の相談をすることは絶対にやめましょう。
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ここで説明する失敗例は,投資初心者が陥りがちなものばかりです。
なかには,私自身が失敗したケースも含まれています。
他人の失敗例を学んで,自分は失敗しないこと,これが失敗しない投資,投資工学の神髄ともいえます。
「賢者は歴史に学び,愚者は経験に学ぶ」といいますし,皆さんは失敗を経験することなく,賢く投資しましょう。
こういう失敗例があるということを知って投資するのと,知らずに投資するのでは,投資のパフォーマンスに大きな差がでます。
失敗を通じて,投資家として成長していくこともありますが,みなさんの資金には限りがあるでしょうから,失敗はしないにこしたことはないでしょう。
それでは,今日は,失敗例その1について,語りたいと思います。
失敗例その1 銀行の窓口に行ったら
「信頼できる銀行の窓口で投資の相談」というパンフレットを見て,家の近くの銀行の窓口に行ったAさんの話です。
Aさんは,40歳のサラリーマンで,家計も苦しくはないが,裕福でもないという状況で,投資を始めてみようと思っていました。
投資をしたことのないAさんは,本屋で投資の本を読むこともなく,インターネット上で「東大卒の負けない投資工学」というきちんとした投資について勉強できるサイトをみることもなく,銀行の窓口で,投資の相談をしてしまいました。
窓口の女性(若くて美人)「本日はご来店ありがとうございます。お客様の投資のご予算はどれくらいでしょうか?」
Aさん「定期預金の半分を考えているので,まあ100万円くらいですかね」
美人窓口女性「なるほど。それでは,定期預金は元本確保型なので,投資用の100万円はある程度リスクがあるものの運用率が高い投資信託にしてみませんか?」
Aさん「どういった投資信託がありますか?」
美人窓口女性「(カモが,,笑)こちらの投資信託が一番売れています。(だってうちの銀行が受け取れる手数料が高いから,一番おすすめして売っているもんね)いかかでしょうか?様々な国の株式へ投資しているので,急激に価格がさがることも考えにくく,初心者におすすめの商品です。」
Aさん「じゃあこれを100万円分お願いします。」
こうして,Aさんは,美人窓口女性に言われるがまま,年間手数料1.5%(投資総額の1.5%という意味。つまりAさんの場合1万5000円です)もの投資信託を買ってしまったのでした。
そうなると,この投資信託の利回りが年1.5%を下回ったら,投資が赤字になります。
しかも,年間手数料なので,解約するまで,毎年1.5%取られ続けるのです。
なお,美人窓口女性擁する銀行は,この年間手数料1万5000円のうち,何割かをバックして受け取ります。
また,銀行は販売手数料(2%程度。このケースでは2万円)ももらえます。
銀行が窓口に若い綺麗な女性を配置している理由が,みなさんわかりましたか?w
銀行は,自分がもうけることを中心に考えてますので,銀行の窓口に行って投資の相談をすることは絶対にやめましょう。
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2017年5月5日金曜日
第4章 投資各論8 REIT4 REITの儲け方2
前回のReview 「第4章 投資各論8 REIT4 REITの儲け方」
前回は,REITの収入源について説明しました。
今回は,その収入源を生み出す源泉について説明しようと思います。
REITが投資に使っている金銭の元手は,
ひとつは,みなさんが投資した金銭,資本金です。
みなさんが投資した投資口あたりの価格×口数が,
会社でいう資本金です。
しかし,
単にこの資本金だけが,REITが投資に用いるお金ではありません。
REITは金融機関から,お金を借りています。
そしてその借りたお金と,資本金を用いて,不動産に投資します。
なぜREITがお金を金融機関から借りて投資するかというと,
投資の利回りを上げるためです。
たとえば,不動産に投資すると,年6%の利回りがあるとします。
(不動産投資は,リスクが大きい分,株式市場等と違って,競争が激しくないので,比較的利回りは高いのです)
この時,資本金が1億円だとすると,
単にこの1億で不動産投資すると,年600万円の利益となります。
ここで,年1%で銀行から1億円借りて,これと資本金1億円の合わせて2億円を投資すると,
年1200万円の収益が発生して,借りた1億円の利子100万を差し引いても,
年1100万円の利益が,REITに発生するのです。
つまり,
借入しないと,利回りが6%にすぎないのに,
借入をして投資すると,利回りが11%となるのです。
このように,
借入を行うことで,利回りを上げる方法をレバレッジ(「てこ」という意味です)といいます。
このレバレッジ効果を発揮して,より多くの利益を投資家に配るために,REITは借入を行って,不動産投資を行うのです。
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前回は,REITの収入源について説明しました。
今回は,その収入源を生み出す源泉について説明しようと思います。
REITが投資に使っている金銭の元手は,
ひとつは,みなさんが投資した金銭,資本金です。
みなさんが投資した投資口あたりの価格×口数が,
会社でいう資本金です。
しかし,
単にこの資本金だけが,REITが投資に用いるお金ではありません。
REITは金融機関から,お金を借りています。
そしてその借りたお金と,資本金を用いて,不動産に投資します。
なぜREITがお金を金融機関から借りて投資するかというと,
投資の利回りを上げるためです。
たとえば,不動産に投資すると,年6%の利回りがあるとします。
(不動産投資は,リスクが大きい分,株式市場等と違って,競争が激しくないので,比較的利回りは高いのです)
この時,資本金が1億円だとすると,
単にこの1億で不動産投資すると,年600万円の利益となります。
ここで,年1%で銀行から1億円借りて,これと資本金1億円の合わせて2億円を投資すると,
年1200万円の収益が発生して,借りた1億円の利子100万を差し引いても,
年1100万円の利益が,REITに発生するのです。
つまり,
借入しないと,利回りが6%にすぎないのに,
借入をして投資すると,利回りが11%となるのです。
このように,
借入を行うことで,利回りを上げる方法をレバレッジ(「てこ」という意味です)といいます。
このレバレッジ効果を発揮して,より多くの利益を投資家に配るために,REITは借入を行って,不動産投資を行うのです。
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