前回までで、投資信託のメリットデメリットを講義してきました。
今日は、最近信託銀行のCMとかで良く聞く
「ラップ」「ファンドラップ」について説明したいと思います。
ラップとは、wrap(包む)という意味であり、
信託銀行や証券会社が、
お金持ち相手に、資産の運用や管理などを、まるごと引き受けることを言います。
ファンドラップとは、ファンド(投資信託)に限って投資するラップを言います。
引き受ける際に、ヒアリングをして、
運用方針を積極的にするか保守的にするかなどを決めて、
個々人に対応した資産運用を行うのです。
少し前までは、このような手間のかかる行為は、少なくとも1000万円以上の資産をもっている顧
客のみが対象でした。
しかし、最近では、300万円くらいからでも信託銀行等が引き受けるようになったので、
CMなどで耳にするようになったのです。
CMでは、
「プロに任せるから安心」
などと言っていますし、以前はお金持ち専門のサービスだったことからすれば、
いいサービスだと、あなたも思ってしまうかもしれません。
確かに、個々人に対応したきめこまかなサービスという点では、評価できます。
ただし、手数料が年3%くらいかかるのです!!
昨今、国債の利率がほぼゼロであることからすれば、
3%で運用することはかなり難しいです。
つまり、年間の運用利益よりも、手数料の方が高くなり得るのです。
そもそも、賢い皆様ならわかるかと思いますが、
莫大な費用がかかるテレビCMを流すということは、
その元をとれるくらいの収益が、信託銀行等に流れているということです。
みなさんは、はやりに惑わされず、
ファンドラップには手をださないようにしましょう。
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