2016年6月18日土曜日

第4章 投資各論2-2 PBRが1倍以下の株だけを買う

前回のReview  「第4章 投資各論2-1 株式投資の三原則

さて、今回は、株式三原則その2「PBRが1倍以下の株を買う」についてです。

PBRとは、

Price Book-value Ratio の略です。

つまり,

PBR = 株価 ÷ 1株あたり純資産  です。

PBRを、日本語に訳すと、「株価純資産倍率」となります。



すなわち,PBRとは,株価が1株あたりの純資産(正の財産)の何倍になっているかを示す指標です。

たとえば、

1億円の預金
5000万円の借入金
のある会社で,

株価が1株あたり6000円
発行済み株式の数が1万株

という会社を見ていきましょう。

この会社の純資産は,1億円-5000万円=5000万円です。

そして、1万株が発行されているので、1株あたりの純資産は、5000円です。

1株の値段は、6000円なので、PBRは,1.2倍、となります。

PBRが1倍を超えているということは、会社が持っている資産に比べて、株価が高いということ、

つまり、今会社が解散して資産を株主に返すと、株価以下の財産しか返されない、ということです。

逆に、PBRが1倍をきっている株はお買い得ということです。

有名な会社、株主優待が人気のある会社は、PBRが高めになります。

なぜなら,株価が割高なのか割安なのかよく考えもせずに株式を購入しちゃう人がこの国にはいっぱい存在するからです。

みなさんは、そのようなものに惑わされず、PBRが1倍以下の株のみ買いましょう。

お買い得な株を買うことが,東大卒の負けない投資工学のコツです。

なお,注意点として,PBRは簿価を基準に算定しているということを,覚えておいてください。

つまり,簿価に比べて大幅に価値が下がっている不動産を抱えている会社や,粉飾決算をしている会社では,PBRの数値を基準に判断すると,実体の資産とかい離があったりして,有効な判断ができなくなるリスクが存在します。

もちろん,PBRは万能ではありません。

ただ,気にするとしないでは,投資の結果が大違いになります。

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